禁猟六区. 作画:秋重 学/原作:森橋ビンゴ

ひらたく言うと、東京グールのゾンビをヴァンパイアにしてみました、な作品でしょうか。ロックンロールにかぶれた最上もが風の女の子(なんとギターを振り回しながら戦う!)と、主人公補正が効きまくったイケメン陰キャの二人が主役です。淫靡なオープニングから面白く読めるのですが、いまいち見せ場が少なかったのと、一番良いキャラだった三条さんを生かせなかったことが打ち切りエンドとなったのでしょうか。ポテンシャルは十分にあった作品なので非常にもったいないです。途中から出てくる勝気なゴスロリの子は好きそうな人多いと思うんですよね。 打ち切りエンドにありがちなことですが、ラストはちゃぶ台をひっくり返してすべてを放り投げながら全速力で駆けていく残念なものです。吸血鬼同士のアグレッシヴな戦いや因縁がメインとはならず、物語に人間が大きく絡むスタイルだったのがよくなかったのかもしれません。