下痢姫 - 桜正月

今週のお題「読んでよかった・書いてよかった2024」

 

戦国の世、絶世の美貌と気高さを持ちながらも生来の重篤な病い(下痢)に苦しめられ、時代と戦禍に儚く散った姫の生涯を綴った悲恋物語

圧巻なのは安土城で信長に謁見中に大小便を撒き散らしながら祖国の士と民について熱弁を奮うシーン。チャップリンの某作の演説に匹敵する熱量と真摯さには戦慄と涙なしでは読み進められないこと請け合い。時代背景にリアリティを与えるためか、余りにも大量の差別用語が書き連ねられたため一般公開を見送り、2024年に完全クローズドで発表されたWEB小説。