麻原彰晃の指揮者としての実力はいかほど?

麻原彰晃(松本智津夫)の「指揮者」としての側面は、音楽的な技術や素養というよりも、**教団における絶対的な権威の演出**としての性格が極めて強いものです。
客観的な視点からその実力を分析すると、以下のような特徴が挙げられます。
* **音楽的な専門性の欠如**
彼は正規の音楽教育を受けておらず、楽譜を精緻に読み解き、オーケストラに対して音楽的な解釈を提示するという、本来の指揮者に求められる能力は持ち合わせていませんでした。
* **パフォーマンスとしての指揮**
「マハーポーシャ・オーケストラ」などの演奏において彼が振っていたタクトは、リズムを刻んだりアンサンブルを制御したりする実務的なものではなく、あくまで宗教儀礼的なパフォーマンスでした。映像資料などを見ても、打点は曖昧であり、プロの指揮者の技術とは程遠いものです。
* **作曲と編曲の実態**
教団の楽曲(オウムソング等)は彼が作曲したとされていましたが、実際には彼が口ずさんだメロディを、音楽的な知識を持つ信者が採譜・編曲し、楽曲として成立させていました。
* **絶対的な統制力**
音楽的な実力はありませんでしたが、信者である演奏者たちに対しては絶対的な支配力を持っていたため、彼の意図(あるいは気まぐれ)に対して一糸乱れぬ反応を引き出すという意味では、特異な「統制者」ではありました。
総じて、音楽家としての「実力」を評価する対象ではなく、**自己神格化のためのツールとして音楽を利用した人物**と捉えるのが妥当です。