シンプルなタイトルからは想像つかないほど、グルメ、恋愛、LGBTQ、ギャグ、ヒューマンドラマ、学校、お仕事系など中身がどっさりつまった漫画です。
絵柄はさっぱりしてますが、一話一話の内容が非常に濃いですね。特に、和解がテーマとなっている話は何度も読み返したくなります。
ただ、展開の推進力を高めるためでしょうが、偶然の出会いの連続は漫画にありがちとはいえ、ちょっとやりすぎかもしれません。
途中から出てくる立花アラタがメチャクチャ良いキャラで、普通に主役をやって欲しいレベルです。インド編に期待でしょうか。
作中にでてくる料理の大半はけっこう手が込んでおり、実際店で出せるレベルのものばかりです。巻末にレシピも載っているのですが、ベジ系だったりオーガニックだったりと、かなり敷居が高い感じです。安い・簡単・美味しくを目的とした『リュウジのもぐもぐバズレシピ』とは対照的ですね。
下品にもシリアスになり過ぎず、安定して面白く読める漫画でおすすめです。ないだろうけど『八百森のエリー』と競演して欲しいなあ。