誰かにアドバイスしたい人向け - 飯を喰ひて華と告ぐ

これはこれでアイデア賞なのか？

日常に疲れた各登場人物が、中華屋（なんでも作る）に入り、凄腕っぽい店のオヤジに料理を頼む。そしてオヤジは得意気に訳のわからない大仰な格言らしきものを吐きながら料理を作る。客はオヤジの言葉よりも料理の味に感心して疲れや悩みを癒し、それなりに復活して帰っていく……この料理屋のオヤジが相当思い込みの強い男で、毎話毎話見当違いなたわ言で進行していくのだ。

酔ってでもシラフでも、人にいい話を聞かせようとする人は自戒を含めて今作を読むべし。