この映画(ドキュメンタリー)は、カートの死の疑惑を扱っているものだから、最初からコートニー・ラブに不利な立場で描かれている。つまり、フェアではない。たとえ結果的にカートが死んで一番得をしたのがコートニーだとしても……莫大な遺産、カートが死ぬまで得ることがなかった音楽での名声、女優業、数々の浮き名……映画でたびたび出てくる録音されたコートニーの音声をきくだけで、カートはとんでもないのと結婚したんだなあ、と思わざるをえない。
音楽雑誌や音楽系のネットには書かれていなかった事実がザクザク出るのは単純に興味を惹かれた。そしてこの事実もやはり一方的なものなのだろう。
映画にあったカートの死の不審な点をいくつか抜粋。
・カートの遺体から検出されたヘロインは致死量の3倍。その量を打ったあとにショットガンを引くのは難しい。
・死体と薬莢の位置が逆。
・カートを知る人たちが語る自殺願望の嘘。
・有名なローマの自殺未遂報道の間違い。
・死ぬ前月、弁護士へ遺言からコートニーの名前を外すように依頼した事実。
・遺書の捏造の可能性。言語学者、筆跡鑑定のプロまで登場。
・カートの友達とやらも家賃からネタ代までおんぶだっこの関係でコートニーには頭が上がらなかった状況。
などなど他にも怪しげな情報が満載。
嗚呼、27クラブは永遠也。