前半傑作、後半駄作 - セブン・デイズ・イン・ハバナ

キューバの首都ハバナを舞台に、一話一話異なった七人の監督で編んだ物語。

月曜から水曜まではポップでわかりやすい物語が、その後の木曜がオフビートすぎる駄作で集中力が途切れる。好きな人もいるだろうけど、思わせなぶりなだけで退屈。ジム・ジャームッシュバグダッドカフェを偏愛している人なら正反対の意見かもしれない。

極め付けは、今作の目的であるギャスパー・ノエが撮った金曜日。出だしから、ああギャスパー・ノエだ、とわかるタッチと選曲に嬉しくなるが、セリフを廃した変態儀式が始まると失望が大きくなる。

続く曜日はこれまでの登場人物が現れたりと、ポップさが増してくるんだけど、木・金のダメージが残ったままで楽しくない。

月、火、水のテンションでずっとやるか、せめて順番を変えて編集すればよかったのに、というのが個人的な感想。

映画としてはちとものたりないけど、街と人が色彩豊かでなのでハバナに行きたくなることうけあい。

どっちもどっちな二人