イマイチ時流に乗れなかったユニット - Lords of Acid

ジュリアナ東京のコンピレーションに曲を提供していたプラガカーン率いるユニット。ギラギラしたシンセと女性ボーカルをフィーチャーしたサウンドはKLFの影響が強いが、こちらはもっと下世話でいかがわしいもの。ライブではSM的なパフォーマンスとバンドサウンドを組み合わせた豪奢なものだったが、途中からロック色が増していくと規模も怪しさも激減。

変態的なイメージに反して職人的な技巧が光るプラガカーンだが、テクノのブームにも、ブレイクビーツ、トランス、ヘヴィロック、インダストリアル、EDMの流れにも乗れず現在はひたすらマイナーな活動に終始している。御大ももう62歳。