引っかかったらこうなった悪徳業者とガチ対決

なんとも微妙な実録。 派手にやり合うというより、ちょっと文句を言うだけの腰砕けな展開。バイオレンスな流れは皆無。

ルポ 西成 七十八日間ドヤ街生活 國友公司

良い大学を卒業した20代半ばのモラトリアムな青年が西成で78日ウロウロするだけの話。決して広くない街で特定できそうな情報を出すのは大丈夫なのだろうかと心配になるものの、作者本人にはもっと体を張って欲しかったというのは酷だろうか?

エイリアン・インタビュー

マチルダ・オードネル・マックエルロイの 手紙と記録と 合衆国陸軍航空隊 機密公式記録文書 ……という設定のSF。冴えたアイデアもあるけど、そうはならんだろみたいなのも満載。

潜入ルポ 経験学歴不問の職場で働いてみた 野村竜二

24歳の裏モノ系のライターがスポーツ新聞紙に載っているような怪しげな仕事をして1日でばっくれる話。コンセプトも内容も90年代そのままというのがなんとも…裏モノライターではなくもっと変わった人選でやればさらに面白くなっていたと思う。

潜入!警備員バイト

タイトルそのまま警備員の仕事の話。何もない時間の潰し方と我慢の見本のような仕事の印象通り、派手さはなく単純に適性があるんだなあと。筆者のように割り切って仕事ができる人にはただの収入源になるのだろうけど、いまの自分には絶対に無理、いや恐怖の…

男性機能回復革命: 薬物を使わない東洋医学の真髄 福迫勝秀

睾丸マッサージを検索していて見つけた本。簡単な揉み方だけしかなく、あとはほぼほぼ筆者の思い出話がメインという脱力具合。他の本も読んでみたところ予想通り回想が重複しており、さすがおじいちゃんだなあという感想。

あなたの脳のしつけ方 中野 信子

講師が受講者に優しく語りかけてくるような平易な文章で書かれた脳の躾け方。 エピソード記憶を重視すること キリが悪いところでやめる この二つが印象的だった。ようはヘミングウェイ方式ってことかな。

神は銃弾 - ボストン・テラン

かなり久しぶりに再読。元妻を殺され、娘を誘拐された主人公よりも、ヒロインと敵役が魅力的な小説。大ボスとの対決にページを割いていないため不思議な読後感を得られる。 なぜ映画化しないのだろうと検索してみたら、今年公開されていてびっくり。

小説 ナチュラルボーンキラーズ 

映画の十分の一も魅力がないノベライゼーション。タランティーノの原案脚本をもとに映画にはない掘り下げがあるものの蛇足。半分まで普通に読んでラスト付近まで早読。読む価値なし。

腰痛は座り方が9割

カイロの院長が書いた本。なるほど、一日中座りっぱなしだ。ようは、骨盤を立てて美しく座り、30分以上同じ姿勢にはならず、ストレッチを行う。

風間 賢二 ダンスする文学―いま読める小説ガイドの最先端

85年から92年までに筆者が紡いだ小説ガイド本。ポストモダン、マジックリアリズムを中心に、ホラーとSFとファンタジーも取り上げられる。日本と評論の章はいらなかったかな。

0ベース思考---どんな難問もシンプルに解決できる

脳を鍛え直して、大小問わずいろいろな問題を普通とは違う方法で考える。ちがう角度から、ちがう筋肉を使って、違う前提で考える。やみくもな楽観も、ひねくれた不信ももたぜにすなおな心で考える。 原題はthink like a freak.上記のメッセージから始まって…

絶倫食 - 小泉武夫

発酵仮面こと小泉先生の作品。前半は、虎の骨やヘビを漬けた酒とか中国の皇帝や金持ちが食べるような高価な食材が連発。それからスッポンやうなぎなど日本人にも馴染みの深い食材が出てくる。んで、また歴史的な話と海外の話題へ。有名なマカや冬虫夏草もも…

拾った女 - チャールズ ウィルフォード

1955年に出版された作品とは思えないほど現代的。恋愛に酒とレストランと病院が舞台となれば感じることやることは似通っているからか。ラストがイニシエーションラブ並みにあれっ?!と印象が変わるのも先鋭的。

脳を鍛えるには運動しかない!最新科学でわかった脳細胞の増やし方

タイトル通りの本。経験や実績、運動レベルを知るだけで読まなくても役に立つ本。タイトルと段落を読むだけでも良さそう。

インサイト

インサイトは消費者のホンネを見つけ出し、結論を導き出すもの。 気持ちが結びつき、共感が生まれる。 消費者はここらのホットボタンを押されると、気持ちを揺り動かされて態度を変える。 人が関心を持っていることや、抱いている気持ちを先に探り、それと製…

さなぎの家 いじめのパワーゲーム

90年代初頭に起こった中3男子2人による同級生のいじめ殺人について。 加害者だけではなく、その両親や被害者の両親にまでインタビューを繰り返し、後半には心理学の専門家と山田洋次の対談まで配置している。 酒と片親のコンボはどこでも問題を生むもんだな…

蔵の中の鬼女 - 友成純一

悶絶級の傑作スプラッタ「獣儀式」の作者が90年代前半に書き飛ばしていた短編をまとめた本。強引すぎるオチの作品がいくつかあるが、どれも楽しく読める……獣儀式は映像化すれば100年は語られるカルト映画になるだろうに。

ある世捨て人の物語 誰にも知られず森で27年間暮らした男

メイン州の森の中、ほぼ1人きりで27年間を過ごした男の話。例外は偶然の遭遇が2件のみ。客を招き、母親に洗濯をさせていたソローのような半端な隠者ではなく、歴史残る壮大な引きこもりっぷりである。当然のように地下室の手記を愛読していたのも好印象。

究極の鍛錬 ジョフ・コルヴァン

原題は、才能は過大評価されている。モーツァルト、タイガーウッズ、チェス三姉妹などの例をあげながら世界クラスの結果を出す過程を詳らかにする。幼少期からの長期間の鍛錬と最適な指導者がいなければ天才も生まれないのだな、と思わせてくれる。

使いこなしてみたい大和言葉の形容詞

後半になればなるほど令和現在でも普通に使われている言葉ばかりになっていき消化不良気味の読後感。もっと穿った言葉を取り上げれば好いのに。

西瓜糖の日々 リチャード・ブローティガン

なにやらニューエイジの香りがする場面設定と、寓話風の展開は恣意的に書かれたものだろうか? 言葉を話す虎や魔法のような西瓜糖の存在は非現実的なファンタジー要素が強く、大人の童話風だ。文章は短く区切られておりこの上なく読みやすい。ほとんど面白い…

塵に訊け! - ジョン・ファンテ

想像以上にブコウスキー。 短編小説が一作だけ本に載った若い小説家志望の男がロサンゼルスで小説を書いて女の子と知り合って生活するだけの話。途中、やたら破壊的な描写が続き、比喩を超えて幻想文学の要素が加わったのかと思ったら、本当にあったロングビ…

赤塚不二夫のことを書いたのだ!! - 武居俊樹

なんとも哀しい本。昭和のナンセンスギャグの大家ではあるけど、相当早い時期にヒット作が描けなくなっていたとは。晩年は意識が戻らず病院生活だったのも……

新訳 原因と結果の法則 ジェームズ・アレン

自己啓発の元ネタ本。やけにページが短いのは読書が苦手な人たち向けに編んだのだろうか?

勝手に生きろ! - チャールズ・ブコウスキー

20代の作家志望が仕事を首になる話。何回クビになって職場を変えるか数えておけばよかったかな。下品であけすけな作風は読んでいて楽しい。

デモ音源上達100の裏ワザ

なるほどと思ったのが6つくらい。図書館でレンタル。

シンセサイジング - 目黒真二

古すぎる。2004年の本としても感性が異常に古すぎる。著者の別の本は丁寧で稀に見る良本だというのにこれは……90年代前半までの情報と感覚で書かざるを得ない制限があったのだろうか? んで、短い。冊子並み。図書館でレンタルしたんじゃなかったら怒りで血管…

偉人たちの辞世の句 若林良

有名な歴史上人物の句を50人ばかし紹介。死を前にしても物悲しさとユーモアで別れるのは性格の問題か。

ほらふきうそつきものがたり - 椋 鳩十ほか

戦後の貧しい日本の農村や山村で暮らす子供たちの嘘とホラを大人になった作家たちが語る。娯楽の少なさと楽しさはイコールではない。