屈葬

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退廃、官能、歌うギター。ロンドン訛りの伊達男が描く堕落した世界 - suede

2020年現在、こういうわかりやすい華と毒のあるバンドはなかなかオーバーグラウンドへ出てこない。エレクトロニックミュージックだと、クィアー系のソロアーティストがそれなりの数出現しているのとは対照的だ。

ナルシズムの権化のようなボーカルに、とんでもなく自己主張の強いギターは退廃や官能といった言葉がよく似合う。この楽曲のいかがわしさやパフォーマンスは90年代の日本のヴィジュアル系やイエローモンキーなどにも確実に影響を与えているはず。

作曲の中心だったギターのバーナードがセカンドで脱退し、17歳の新人を加えたサードアルバムはキャッチー過ぎて毒っ気が後退、なんだかなぁ、という出来だった。一番売れたし、人によっては最高傑作かもしれないけど。4枚目のアルバムはソングライティング能力がおもくそ下がって退屈きわまりない残念な曲ばかり、そしてさらに退屈になった次のアルバムで解散。現在は再結成して新曲も出しているのだけど、毒がなさ過ぎて……

1stアルバムから名曲を2つ。

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