双胎一児死亡をモチーフにした映画 - ブラッディ・ツイン

これは大当たり。説明にイットフォローズに続く傑作とあったが、こちらの作品の方がずっとスリリングかつインモラルで面白かった。

バニシングツインというきき慣れない言葉は、双子で生まれるはずが、もう一人に吸収されて消失してしまう現実にある現象。漫画ではたまに使われるネタだ。当然、生まれなかった方が体の乗っ取りを画作する展開は今作も同じ。

この映画は、恐怖シーンに流れる音楽の使い方が素晴らしい。弦が咽び泣くような神経を逆撫でする高音がこれでもかと流れるので人によっては気持ち悪くなる危険性もあり。また、傷に対するフェティシズムさながらの見せ方も良い。シュール寸前のラストも脱力感があって好きだ。