初期4ADのドリームポップ - His Name Is Alive - Are We Still Married

昔の4AD系を漁ってる時にクソ久しぶりに聴いたけどいいじゃないか。かつての4ADといえば暗く怪しい音を出すバンドが多かったが、ここも典型だ。メジャー感ゼロのヘロヘロしたアレンジと女性ボーカルがたまらない。70年代のホラー映画みたいなバンド名もイカス。

てかこのバンド全然名前をきかなかったがずっと活動してたんだな。新しいのはダークアンビエントみたいな音になっているのがまた。

 

あえて聴かなくなった音楽を聴いてみる - KORN

1stと2ndはロックの潮流を変えたアグレッシブな良作。3rdは期待度から全米1位を獲得、しかしメロディとヒップホップ色が増してヘヴィさが大きく後退してがっかり。4thはやや持ち直したサウンドと、陰鬱で歌メロが印象的な作品。以降、1作ごとに音を変えながらも毎度のジョナサン節を聴かせる普通のバンドに。

ライブは一回だけ観に行った。そこここで飛び跳ねまくる客に揉まれて楽しかったが、思ったよりも音圧がなくてがっかりした思い出。

 

 

 

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芸術的な音像 - The Coldest Season - Echospace

風のような、湯が沸きかける音のような、炭酸が弾けるようにも聴こえるノイズが鳴り、やがて摩耗した音が反響し続ける。ディテールに集中すればするほど反復の魔力と、頭の中で音の粒で遊びたくなるような仕掛けに持っていかれる。

 

ストイックなテクノ - DVS1 - Black Russian

ヴァイナルを1万枚以上所有するDJながら曲作りはハードウェア中心ではなく、propellerheadのreasonを使用しているそう。Rolandの3種の神器やJunoを使っていると言われたら普通に信じてしまいそうな質感は見事。

良質なポップミュージック - ベル&セバスチャン

新宿のタワーレコード店内で流れていたのを聴いたのが最初。アルバムを視聴してメロディの良さにびっくりして即買い。過去作をたどると「天使のため息」というメルヘン極まりないタイトルのアルバムがすこぶる気に入った。

古色蒼然としたバンドサウンドではあるけど、歌とギター、メロディとコードだけでも十分に成立する世界観はテクノやエクスペリメンタルミュージックばかりを聴いていた耳にはやたら新鮮だった。

 

聴かず嫌いの前にそもそも聴かれない音 - Fading - Pole

5年ぶりのアルバム。前作よりはまだ情があって聴きやすい。最大同時発音数は少ないものの、ヘッドホンで丁寧に聴かなければ細部を逃してしまうような作り。このアルバムに5年ずっと取り組んでいたわけではないだろうけど、こういう音を作るのは相当孤独な作業だろうな。

youtubeで公開されて2ヶ月ほど経過しているが、再生数は30~150回ほど。聴けば気に入る人は少なくないと思うんだけどなあ。