無冠の帝王 - Foetus – Gash

インダストリアル・メタル開祖の一人であるジム・フィータスの1995年作。NINとミニストリーのチャート上での成功後、初めてメジャーに舵を切った作品。

映画音楽、インド、ジャズなども飲みこんだドラマチックでバラエティに富んだ楽曲は相当に魅力的。しかし、残念なことにセールス的には今ひとつだった様子。

普通のメタルやロック好きのリスナーに聴かせると、疾走感のある2曲目のMighty Whityだけいいと言われること数回……わりとポップな曲が揃ってると思うんだけどなぁ。

https://youtu.be/VXc-JCLFBTg?si=Job_4_mt91VIS2HL

濁声ボーカルのクセが強いので一般層には受けないだろうけど、インダストリアル、インダストリアル・ロック界隈では絶対に無視できないアーティスト。

https://youtu.be/o7g5zQ9Tf60?si=KnlLQf1f4TARycyw

御大ももう64歳。最後にリリースしていたのは自身の音楽よりもサントラ関連ばかり。フィータス名義の新作はもう10年も空いてしまっている。DAW、ソフトシンセ、プラグイン、AI、モジュラーシンセなど音の遊び道具が溢れかえった現代の技術を駆使してキャリア集大成のアルバムを作って欲しい。