映画

ラスト20分のテンションでずっとやってくれたらよかったのに - ウェア -破滅-

ロシアの怪僧ラスプーチンみたいな不気味な外見の男が殺人事件の容疑者として挙げられる。男の無罪を信じる美人弁護士とその元彼が主役。チープな出だしから駄作のにおいが充満して気が削がれる……が、後半の洞窟のシーンからは監督が変わったのかと思うくら…

武富士ダンサーズの元ネタか? - フラッシュダンス

もっと本気のダンス映画かと思っていたが、実際はヒットしそうなポップスを前面に押し出したありきたりな恋愛映画だった。 音楽はいい、かなりいい。しかし、あとは平凡なとしか言いようがない。

イタリアの低俗コメディ - セックス発電

この手の白痴同然の低脳映画はアメリカと日本のお家芸であるけれども、変態王国のイタリアも得意だったりする。 エネルギーの枯渇と技術力の低下で電気が無くなったという世界設定。そこで科学者の一人が性行為の摩擦で電気を起こして動力にするという発想を…

アルパチーノのマフィア更生物語 - カリートの道

骨子はエドワード・バンカーのストレートタイムと似たような方向性。筋金入りの犯罪者は死ぬまで業界から抜け出せないという現代の寓話。過去に大金を持っていても地道にやれないわけでもない。ただ、周りが犯罪関係者ばかりなら友情や恩義で引きずられてし…

モデル業界の怖い話 - ネオン・デーモン

エル・ファニングの美しさを堪能できるサスペンス映画。キアヌ・リーヴスがモーテルの使用人として無意味に登場。モデルたちの美しさだけではなく映像と音楽の質も高い。 が……トータルではちょっと平凡な出来栄え。

エログロバカスプラッター映画 - ファーザーズ・デイ野獣のはらわた

父親ばかりを狙って強姦殺人し続けるハードコアな変態「ファックマン」と、その被害者の息子たちが結託して戦う物語。80年代の米映画界の知能指数を下げまくった珍作をリリースしていたトロマの出資を受けた映画だけあっていろいろと狙った感がすごい。音楽…

動物を映画に使うのは難しい - 猛獣大脱走

コンピュータ制御の動物園から象やライオンなどが逃げ出し、街がパニックになる話。いまならCGでいくらでも作れる絵だろうけど、昔の作品なのでチープで涙ぐましい演出がメイン。人に慣れた動物を使っているのだろうが、ライオンや虎やシロクマと直接戯れあ…

最後の1本~ペニス博物館の珍コレクション~

アイスランドペニス博物館に人間のペニスが展示されるまでの話。提供を申し出たのは4人いたそうだが、この映画ではアイスランドの伝説的プレイボーイと、自らのイチモツをエルモと呼ぶアメリカ人の2人がクローズアップされている。死後に提供を約束したアイ…

ホラー愛に溢れた凡作 - キャビン

人里離れた山荘に若者たちが遊びに行き、偶然地下室で発見した日記を読むと……サム・ライミのデビュー作まんまな展開だが、何やらちょっと様子がおかしい。古今東西の有名ホラー映画のオマージュがあると紹介に書いてあった通り、ある意味贅沢な展開になる。…

日活ロマンポルノ - 天使のはらわた 赤い教室

天使のはらわたという題名にひかれて視聴。故・蟹江敬三が出演していて驚く。 エロ本を作っている男がAVを観て主役の女に惚れて探し出して説教をする話。コテコテのメロドラマのうえ、生臭い濡れ場が長く退屈もしかけたが、主役が児童福祉法違反で逮捕される…

モーレツなドタバタコメディ - 蒲田行進曲

久しぶりに視聴。冒頭の土方歳三の臭すぎる演技が観たかっただけだが、あんまり面白いんでついつい先までみてしまった。 主要登場人物全員がオーバーアクションな演技をしているのは時代のせいだろうか? 浪花節がこってりと効いたセリフの応酬がやけに新鮮…

なかなか拾い物 - マザーズデー

悪魔のいけにえタイプのホラー。トロマ作品とは思えないほど普通に良くできている。リメイク作品があるみたいだけど、この胡散臭さと空気感は再現されてないだろうな。

血を吸うカメラ

マニア青年によるフェチズム。当時としては非常なインパクトがあったに違いない。

アルプス 天空の交響曲

見どころ空撮用に開発されたシネフレックスカメラで撮影された映像は、遊覧飛行をしているような臨場感。雪化粧をした山々や純白の世界は息を飲む美しさ。ナレーションは小林聡美。ストーリー東西約1,000km、南北約150kmの広大な地形に4,000m級の高山が連な…

変態面のコングが笑える - キングコング(1933年版)

超有名作だが、通して全部観たのは今回が初めて。ピータージャクソンのリメイクは忠実だったのだな。1933年に観た人はこの一大スペクタクルにさぞかし度肝を抜かれたことだろう。 キングコングの表情がのぞきや変質者のそれで、顔がアップになるたびに笑って…

ハロルドとモード/少年は虹を渡る

死にたがり屋のメンヘラと犯罪者傾向のあるババアの交流を描いた作品。イギリスらしい音楽も魅力。

皮ジャン反抗族

1978年公開。サタデーナイトフィーバーにあやかった作品。ナウなヤングは今日もフィーバー!などクラシカルな名言が飛び出してくるので油断ができない。

双胎一児死亡をモチーフにした映画 - ブラッディ・ツイン

これは大当たり。説明にイットフォローズに続く傑作とあったが、こちらの作品の方がずっとスリリングかつインモラルで面白かった。バニシングツインというきき慣れない言葉は、双子で生まれるはずが、もう一人に吸収されて消失してしまう現実にある現象。漫…

ただのバカ映画じゃない - ナイト・ビフォア 俺たちのメリーハングオーバー

セス・ローゲンとジョセフ・ゴードン=レヴィットのコンビは50/50でも相性が良かったが、今作はもっと真面目にふざけている。 セスお得意のドラッグネタもとことん容赦ないし、ジョセフの恋愛に対する不器用な演技も期待通り。友達や家族の大切さを熱く語る…

カルト映画の帝王の青春時代 - エンドレス・ポエトリー

大戦後。詩人の役割がロックバンドやシンガーソングライターに奪われる前の話。 前作リアリティのダンスと比べるとデフォルメされた演出は控えめで明るい場面多し。過去の代表作よりすこぶる真っ当な作品だ。 主役はリアリティのダンスの音楽を手掛けていた…

12時間の殺人ゲームがさらに拡張 - パージ:大統領令

三作目。またしてもスケールが拡張。今度はパージ原理主義者と反対派が大統領候補として争う話が軸。そこへ善意のキャラと殺人コスプレ集団とのバトルも描く。ついには傭兵やレジスタンスまで登場し、ドンパチ合戦に。

デッドガール

高校生二人組が忍び込んだ廃病院で見つけた女ゾンビを奴隷にする話。毎度のことながらアメリカのホラーは出演者が高校生に見えない。

イーライ・ロスの作品をリブート - キャビン・フィーバー(2016)

新年早々鑑賞するような映画ではないが、オリジナルが好きだったのでちょっくら観ることにした。開始から4分の3まではオリジナルのストーリーを忠実に描いていた。やたらパーティーにこだわっていた警官も女性が演じていたが健在。んで、終盤はオリジナルを…

エイミー・ワインハウスが27クラブのメンバーになるまで - AMY エイミー

ネットのニュースで彼女の死を知ったとき、やっぱりそうなったかという感想をもった。薬と酒でぶっ飛んだ映像が出回っていたし、泥酔状態でライブ会場に現れ、まともに歌えない彼女に客たちが大ブーイングをしたという情報もあった。映画はデビュー前から死…

実録ブルース・リー/ドラゴンと呼ばれた男

ブルース・リーの父親の話から、息子のブランドン・リーの死までを身内や弟子、映画の共演者や関係者が語りまくるドキュメンタリー。 初めて観る映像や写真が多く、当時の逸話や、あまり語られていないプライベート、成功によって尊大になっていった話まで出…

シン・シティ 復讐の女神

前作はフェイバリットに入るくらい好きな作品で数十回は通して観ている。続編がアナウンスされつつも延期され、公開されたは9年も間が空いてしまった。 この続編を観るのは数年ぶり。ハードなボイルドの雰囲気がたまらない。そして、やはりエヴァ・グリーン…

ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ

イギリスの犯罪映画。ガイ・リッチー監督作。スピーディーな展開と人間関係に魅せられているうちにあっという間に観終わった感じ。イギリスのギャング映画の常連が多く出演している。

持ち物検査でいろいろ問題が発覚する話 - 狂覗

いじめ、援交、自殺などもはや普遍的ともいえるテーマを取り扱った作品。原作は十四歳の国という本で、戯曲を書く人の作品らしく検索するとたびたび舞台化しているようだ。 低予算かつ、途中からはほとんどの場面が教室一室で進行するため密室劇っぽくもあり…

これは評価が割れるはず - ザ・ウォード/監禁病棟

自分の名前しか思い出せない主役の女の子が放火した建物の前で佇んでいるところを保護され、精神病院送りに。そこには癖のある同年代の女の子がいて、他にもどうやら少女の幽霊がいるらしい…… ハロウィン、フォッグ、遊星からの物体Xなど傑作ホラーを生み出…

童話だからこそむごい - 怪物はささやく

いじめられっ子の主役と木の化け物が語る物語を軸に、成長と和解と癒しが絡む絵本のような話。子供が主役だけど、まったく子供向きではないのがミソ。 評論家筋の評価も高く、少年の演技やアグレッシブなシーンなど見所も多いのだけど、期待外れの興行成績に…