有名な作品だし、名画ランキングの常連作なので昔からタイトルは知っていたけど、紹介されている画像がどれもつまらなそうなのでずっとスルーしていた。
歴史に残る傑作だとか、フランス映画最高の恋愛映画と言われても
こういう画像(作中劇のシーン)を見ると興味が失せてくる……
このたび鑑賞したが、長年スルーしていた自分を鉄拳制裁してやりたいと思った、いやかなり本気で。
実は、この映画は恋愛を軸にしながらもコメディの要素が強い第一級のエンターテイメント作なのだ。1945年の白黒作品で19世紀初頭が舞台であるから古さも当然ある。しかし、作品としての面白さが圧倒的で3時間の作品なのに長いとか飽きたと感じた瞬間は皆無。
勢いと美しさを兼ね備えた圧巻のラストを観終わると、また始めから再生したほど気に入ってしまった。
なお、作中に出てくる危険な伊達男、ラスネールは実在の犯罪者であり、スキャンダラスな文化人でもあった。回想録が出ているのでいつか読んでみたい。