15年以上前にあったサイト。ダブの作り方。
http://www.interruptor.ch/dub.shtml
の日本語訳。ジュンヤさんという人が訳したっぽい。日本語訳のサイトがなくなっていたので保存していた文章をコピペ。
BASIC
6つのステップで創るトラディショナルなダブレゲエ
ここでは、ダブを形づくるものは何なのかという基本的な考え方を示すことにする。ダブはそもそも70年代のジャマイカにおけるレコーディングテクニックから発展したアートフォームなので、ここでもその時期の楽器を例にとって説明する。もちろん今日にあっては、特にエディットや細部のコントロールに対してより威力を発揮するようなハードディスクレコーディングやオートメーションミックスといった便利な機械を使うことは可能なわけだが、それでも何人かのプロデューサーは、本物のダブは「直接的なテープミキシングパフォーマンス」によって実際に手を動かしてリアルタイムに行われなければならないと感じている。ここではこうしたことをふまえて、レコーディングのプロセスの個々の側面についての情報を示して行きたい。
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楽器、装置について
・ マルチトラックテープマシン
・ 卓
・ アンプとモニター
・ ファイナルミックスを保存する第2の
録音装置
・ エフェクト:ディレイ、リバーブ
・ 全部をつなぐケーブル
・ 楽器と演奏者;ドラム、ベース、ギ
ター、キーボード、ホーン、パーカッ
ション、ボーカル
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曲を録音する、または少なくとも基本的なアレンジメントを録音する
・ それぞれの楽器は別々のチャンネルに独立して録音されていること
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基本的なミックスの作成開始:
・ 全ての楽器がバランスよくミックスされるように、卓を用いておのおののトラックのレベルとイコライジングをセットする(この行程はそれだけで一つのアートである。このサイトではダブについて言及しているので、一般的なレコーディングテクニックについての詳細はここでは取り上げない)
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曲を頭から再生し、その間におのおののトラックをON/OFFしてみる。
典型的なパターンは
・ 全てのトラックをON
・ ドラムとベースのみ
・ ドラムとベースを除いた他の全てのトラック
・ 声、ボーカルは通常ミックスの中で時折使われるのみである。
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それぞれのトラックに異なるエフェクトを使ってみる。
典型的なテクニックは
・ エフェクトを卓のsendに接続すれば、それぞれのトラックに独立してエフェクトを送ることが出来る
・ ディレイタイムを曲のスピードにマッチさせる(半拍、三連、最も典型的には・・・、1と1/2beat)
・ スネアドラムに、リバーブかエコーを。これは常にかけておくのではなく、時々タイミングを見てsendを開く。
・ 曲の最中にディレイタイムを変えてみる。これにより、ディレイ音のピッチが上下する(アナログディレイの場合)
・ 裏拍のギターにエコーを;2小節にわたって徐々にゆっくりとsendを開いていくと、エコー音が満ちていく。飽和し始めたらエコーのスイッチをオフにする。ディレイ音はしばしの間残り、やがてフェードアウトする
・ サウンドをcrispにするべく意識を払う;ベースとドラムを前面に出し、全てのsendを一度に開いてしまわないよう気をつける。
6.全てのミックスを何回もリピートし、録音されたダブを聴く。そして、最もベストなバージョンを選ぶ。
BASS
・ たいていのシンセに入っているベースサウンドはDUBにとっては使い物にならない。次のようにして自分でプログラムし直そう。
まず、スクエア波かトライアングル波で始める。ロウパスフィルターを使ってハーモニクス成分をフィルターする。最終的にはサイン波に近づくような形だ。
アンプのエンベロープは次の通り。アタックはシャープに。サステインはロングに。最初の方に短めのピークを持ってくれば、finger-pluckの感じになる。
本物のベースをサンプリングするのも良い。より自然なサウンドが得られる。
もちろんEQを使うこと。ロウをぐっと上げる。(警告:20Hz以下の成分はフィルターしておくこと。この帯域はアンプやスピーカーにいらぬ負荷を与えるだけだし、サウンドにとっても良いことはない!)
・ジャングル、ドラムンベースでどんな風にベースを歪ませているかについてのうわさ話を集めてみた。
“ベースラインの帝王であるopticalから聞いた話だけど、909のキックをストレッチして、morpheusやz plane filterなんかでフィルタリングするらしい。もちろん、古いアナログ機材は素晴らしい。jupiterはいまだに使われているし(doms nyc,ny)、juno,moogもそうだ。古いフィルターは、サウンドがelectroeyになりすぎるのを防いでくれる。(taken from a post of Brian Boland to the breaks mailing list)
¬ “最近俺がやってみているのは、5秒程度の長さでディケイを短めにした60-90Hzのサイン波を使ってみるということなんだ。これをサンプルエディターに8個分か16個分ペーストしたら、遅めに再生して、フェイザー、フランジャー、ディレイ、ディストーション、何でもいいからエフェクトを長めに全体にかける。ベースをeqやmaxxbaseを使って周波数を整えて、奇妙でdroneyなサウンドにするんだ。いくつフィルターをかけて周波数を強調するとベースラインはがっちり響くようになるぜ。ミックスする時のキモは、低域の周波数を強めておき、中域もsquawkに強めておき、ドラムと混ざってしまわない中域の周波数を見つけること。・・・俺自身もまだまだ精進の最中だな。” (taken from a post of Moth to the breaks mailing list)
¬ ドイツのドラムンベースプロデューサーのMegashiraのインタビューより
″ ロウパスフィルターのスクエア波から始めてみる(単音で)
″ スクエア波のpulse widthをオフセンターに持ってくる。
″ ディストーションとリバーブを加える。
″ ここまでの結果をサンプリングし、それをポルタメントをぐっと大きくとってひいてみる。それぞれの音のディレイ音はカットしておく必要があるので、結果をサンプリングしてからひくのは必要なことだ。
¬ “ジャングルで使われているようにベースを歪ませるgreatな手段としては、ベースラインのリゾリューションを3,2,1ビットぐらいに下げてしまうことだ(!)。その後にロウパスフィルターでノイズを取り除く。” by MESA
・ ジャングルベース:Evolutionからでている古くてチープなシンセEVS-1と言うのがある。リサイクルショップで100ドルと言う所だろう。このシンセは、極悪にディストーションされたFMベースラインを創ることが出来る。ハードにコンプレッションをかけてほんの少し歪ませれば、ドラムンベースで使われる感じになってくる。
by Lone
・ ジャングルベース:サイン波をヘビーにディストーションさせて、ロウパ スフィルターをかけてみることだ。
by Lone
・ ベースラインにコンプレッションをかける点での一考察:コンプレッションをかけることで、クリアでパンチの効いたベースサウンドを得ることが出来る。しかし、皆が皆こういうサウンドを望んでいるわけでもない。自分自身が、どんな“original earthquake sound”を望んでいるかどうかが大事な点だ。以下に、当サイトのユーザーから寄せられた、二つの相反する意見を紹介しよう。
¬ “地面を揺るがすベースラインのために:EQを使う。600Hz以上をフィルターアウトし、入力をマックスまであげる。ここで重要な点は、ほんの少しと言えどもコンプレッションをかけるな、と言うことだ。ほんの少しリバーブを足すと、ベースをスムーズにできるだろう。(中略)
もし、ベースにコンプレッションをかけてしまうと、ベースラインの低域50Hzあたりを持ち上げてしまうので、ベースラインの素敵な揺るがしが台無しになってしまう(中略)
この、コンプレッションかけるべからずのアドバイスはABA SHANTIIから受けたものだ。彼はABA SHANTII sound systemの中心人物で、彼自身が私に直接このアドバイスをしてくれた。もしどこかで彼のサウンドを聴いたら、そのベースラインがどれだけビッグだったかを教えて欲しいもんだね。“by Stonelion
¬ “もし、あんたがコンプレッションを使っていないとすれば、そのサウンドはひどいもんになってるだろうし、ダンゴになってしまってるんじゃないかな。ベースとキックに対するコンプレッションはすごく重要な点だ。アタック速め、リリースは半分、ratioは6,7,1を使い分けてみる、こういうセッティングを試してみよう。(中略)
何年か前のことになるけど、ある時予算不足が理由でコンプレッサーを使えないって言う事態に陥ったことがあるんだ。いくつかのレーベルが俺の曲をリリースしてくれるって言うんだけど、ベースを理由にミックスしなおすようにって事になったよ。(中略)だから、俺はベースラインがダンゴになってしまうそのサウンドシステムに文句を言ってやったよ。(中略 この話はRuss D (The Disciples)から聴いたんだけど、彼自身もキャリアの初期にはこの手のベースと格闘していたらしいよ“by dubcreator
・ “シェイクさせるベースを創るなら、ロウパスフィルターは通しておくこと。レゾナンスは最大に、カットオフはほぼ最小に“by TRAUMA
・ “ベースは一曲を通してずっと弾くもの。本物のベースギターを弾いてみること。手持ちのプロセッサーなんかに通してみるのはかまわない。お好きなように。だけど、実際の話、本物のベースをZOOM-506みたいなチープなペダルを通して弾いた場合でさえ、シンセサウンドやサンプルCDからのサウンドをシーケンスさせたベースラインにはるかに勝る、ダブのリディムにしっくりくるベースラインが得られる。本物の弦をはじいて得られたサウンドには本っっっっっっ当にたくさんのものが含まれるし、フィールやグルーブだって全然違う。こういうのは、たとえ打ち込み上級者がプログラムしたシーケンスであっても、得ることが出来ないものなんだ。ベースこそダブのleading voiceであり、これをメカニカルにさせてしまうって事は、行ってみればそのダブは死にかけ同然ってことさ。もっとロマンチックな言い方をさせてもらえば、「ベースこそダブの魂だ」と言う所かな” byMike Zee (ZEE DUB LAB METAL DOOR DUB)
・分厚くて中身の詰まったベース音を手に入れるためには? 確かに弦や楽器が関係してくる部分はいくらかある。ダブプレイヤーは、たいていの場合flatwoundの弦を使うし、音を反響させるためにsolidな楽器を選ぶ必要がある。高音域は必要ないので、(???)。しかし、そうしたことよりもまず考えなければならないのは、自分はどのようにプレイするのか、と言うことである:アプローチはどうするのか? シンプルなフィンガースタイルでも、何万通りもの方法がある。ミューティングテクニックなら、親指でミューとするのか、他の指も使うのか、とか。しかし、繰り返すことになるが、これは科学であり、リズムとしっかり合わせていかなくてはならない。・・・私は、時々はアンプも使っているが、たいていの場合はダイレクトに行く。dbxのサブハーモニックシンセサイザーを使うからだ。これはロウエンドをぐっと持ち上げる装置だ。他の人はキックを強くするために使うようだけど。それからDODのエンベロープフィルターも使う。これを使う時は本当にそっと使うようにして、フィルターはオープンすべきじゃない。これはボトムをマッシブにしてくれる“by Don Winbladbass guitar: Never change
・Bass Guitar:弦は張替えるんじゃないぜ。こうしておけば、lowでflabbyなサウンドをキープできる。by I.W.
・Bass Guitar:弦を張替えないことに加えて、弦は良く使われているroundwoundじゃなく、flatwoundを使うことだ。こうすることで、ダブっぽい音にぐっと近づくことが出来る。これを指で弾くんだけど、親指で弾くようにして、slappingはするな。親指の肉の部分でpluck すること。これは常に意識してそうすること。これで、Fender Precision bassを選らんで、flatwoundを使って、Sadwskyなんかのちゃんとしたpreampを使えば、まず間違いはないな。By Greg Reeves
・ Bass Guitar:もし、デュアルピックアップのベースを持っているなら、flatwoundの弦を使って、ピックアップはネックに近いほうだけ使ってみるブリッジに近いほうのボリュームは完全にonにしておくこと(??)フィルターでハイを削るなどしてトーンをダウンさせる。コンプをがっちりかける。もしリディム的に可能なら、D,Gよりもlow EとAを使ってみよう。このほうがよりファットなベース音になる。by scot mcfee
・ Bass Guitar:アップライトベースの弦をエレキベースに使ってみる。そのサウンドはディープかつthrobbyだ。ダブ、レゲエ、ファンクなんかにはうってつけだ。個人的には、エレベの弦はクリーンかつtrebly過ぎて、大嫌いだね。明らかに、エレベにはアップライトで使うようなflatwoundの弦が向いているんだけど、俺の住んでる所の楽器屋ではそういう弦はみたことがないんだよな。by Sean Oliver
・ Bass Guitar:本当にナイスなベースサウンドのために、mic'ed and D.I.'d signalsの組み合わせを試してみよう。ディープかつくっきりとしたベースサウンドを創ってくれる。D.I.dにほんのちょっとディレイをかけるのを忘れないように。こうすれば位相の問題を回避できる。by Curly B
・ ベースをBoss Bass EQに通してみよう。そしたら、50Hzをぐっとブースト、あとの帯域は全部カットしてしまおう。楽器のtone trebをしっかり絞って、卓の前なり、アンプの前なりに行ってみる。5弦ベース+octave pedalがあればなおよろしい。by Pip Harper
・ オクターブペダルを探しているうちに、MXR Blue BOXに行き着いたんだ。こいつのfuzzは他と全然違う!もしベースにモンスターサウンドを欲しているなら、こいつはゲットしておくべきだな。それにこいつはBoss SYB3よりも良いサウンドを創り出すぜ。明らかに、こいつはベースサウンド向きだし、ドラムマシンに使ってみてもたいへんなことになるぜ。by the Nematod
・ 録音の時はいつでも30じゃなく、15ipsで録音することだ。こうするとより低くてヘビーなボトムエンドになる。by I.W.
・ 808,909のサウンドをピッチダウンさせてみな by the Nematod
・ サブベースを使うなら、何よりもまずディストーションを軽くかけてみなby the Nematod
・ roland Juno106やjupiter 6の様な古いアナログシンセは素晴らしいものを持ってる。yamaha dx100も良いな。orbitalやSly & Robbieがこれを使っている。by the Nematod
・ がっしりロウのあるベースサウンドを創るには、Nord Modularを使う。クラシックロウパスフィルターで31Hzをカットオフ(?)、レゾナンスを125以上にする。こうするとフィルターは自己発振し出す。そうして、 ハートウォーミングなベーストーンを創っていこう。フィルターカットオフをいじって、素敵なスウィープを創ってみよう by Jeremy Winters
drum loop
・ Jungle break beatを創る:サンプルしたヒップホップのドラムループを(オールドスクールなやつ、ティンバランドスタイルのやつはダメだぜ)、ノーマルピッチからいくらか上げるようにトランスポーズしてみると、jungle beatの基本形ができ上がる。このループをキックから始まる部分やスネアから始まる部分というようにいくつかの断片にカットしたら、カットしたやつを並べ替えてみる。こうして多くのドラムンベースのループは創られている。もしこれでパンチが弱ければ、単発のドラムヒットを足してみるといいだろう。
・ Jungle break beatを創る、その2:
¬ Recycle!を使って、ドラムループ以外のものでもカットしてみよう。
¬ ヒップホップループのシャッフルには気をつけな。こういうスイングしたループをジャングル用にピッチアップしてもグルーブがでない。
¬ キックなり他のサウンドなりをEQして、新しいサウンドも加えてみること。
¬ ドラムループにはコンプをかけすぎないこと。ループそのものではなくサウンド一つ一つにかけていくほうがいいだろう。
・ Trip Hop beatのために、ジャングルとは反対のことを:ヒップホップビートを、いくらか低いピッチで再生。それをカットしていく。そこにstrangenessを加味するためにエコー、ディレイ、リバーブと言ったダブエフェクトを加えてみる。そして、ロウの帯域をブーストしてみな。
・ ドラムループを、同じものを二つ用意する(??)。一つは、1KHz以上のフリクエンシーで、もう一方はそれ以下で帯域を調節する。これはシンプルな手段だけど、広域のcripsyを損なわずにロウをブースト出来るし、ロウをmuddyにすることなくハイをgrimeyに出来る。by Luke aka Lord Nelson
・ ドラムループに、サンプラーなり、ハードディスクレコーディングなりを使って150%のタイムストレッチを加える。そして、それをオリジナルループの方に結合する(別トラックに、ということ?)。こうすると、オリジナルループが3周する間に、ストレッチしたループは2周する。この結果は、この方法を使わない時と比べて、ずいぶんmadなものになるぜ。
・ 二つのドラムループをクロスフェードさせる:同じBPMのドラムループを、一つのキーで同時にスタートするようにサンプラーを設定する。LFOを使い、二つのループのボリュームをモジュレートする。片方がマキシマムボリュームになっている時は、もう片方がサイレントになっているようにinverse modulationを適用する(??)。この手法は、バックグラウンドループやパーカッションラインをよりlivelyにするのに重宝する。同様に、ロウパスフィルターのフリクエンシーをボリュームの代わりに使ってみよう。この手法もまた、リードサウンドに重宝するby D.N.A(Slrupel,Bio Bonsai)
・ リングモジュレーターサウンドは、ドラムループをとてもユニークなものにする(波形編集ソフト上で使えるリングモジュレータープラグインがある)
・ ドラムループを、dictaphone(ディクタフォン、速記用口述録音機。ボイスレコーダーのようなものか)を通し、EQやディストーションを加えてサンプラーに取り込む。それをオリジナルのドラムループにレイヤーしたり、それ単体で使ってみる。ディクタフォンはナイスなコンプレッションやlifelessなサウンドに暖かみを加えてくれる。by Ronan aka Nematod
・ シンセでアルペジオのmidiデータを作って、それをドラムマシンやサンプラーに使ってみよう。普通でないドラムループの出来上がりだ by Chuffy
・ 次に上げるtipsは至極当然とも言えるものだが:ドラムの演奏法を学べということだ。ロック、アフリカン、パーカッション、タンバリン、シェイカー、何でも良い。こうすることで、リズムに対するタイミングとセンスが、ものすごく磨かれるはずだ。結果、もっと複雑なドラムプログラムが出来るようになるし、自分自身のドラミングを録音できるようになるかもしれないby Nematod
efect
・ 最初に一般的なアドバイスを:サウンドをcrispに、またはpunchyに保つために、使うサウンド全てに対して、全ての望ましくない周波数帯域をフィルターしておくこと。これにより、全てのサウンドが塊になってしまい聞き取れなくなることが防げるし、エフェクト追加前にこれをやっておけばどこをフィルタリングアウトすべきかを議論する際にことが簡単になる。
・ BMGによるエフェクト宣誓書:ダブにおける基本的なツールは・・・、自分自身の脳みそ、現実のクリエイティブな再配置。ゴールは以下の通り:音楽に狂気をたたえた活気を保ち、コンスタントに創造的で、deepで、liquid,organicであること。技術的には、古典的なダブは3つのエフェクトを使っている:テープエコー、アナログフェイザー、そしてスプリングリバーブ。エフェクトの順序は自分のムード次第。ダブプレイヤーたるもの、エフェクトを曲の間を通じて同じ状態に保っておく事なかれ。ダブとはエフェクトを用いて演奏するものであると知れ。King Tubbyはechoplexの巨匠であったし、Lee PerryはBi-Phaseとスペースエコーを他の誰にも出来ないやり方で操ることが出来る。エフェクトの仕組みをしり、どのようにノブを回す時音楽が命を得るのかを学ぶべし。この行程はオートメーションしてしまうべきでないし、どのようなプラグインもテープディレイのフィードバックをイミテイトすることは出来ない。80年代以前のエフェクトを用いずにダブをやるとすれば、それはもはやダブの義理のいとこ程度のものと言わざるを得ないだろう・・・by BMG
・ エフェクトを普通やらないような順番でつないでみる。例えば・・・
・ 音声信号を、まずリバーブを通しその後ディレイに通す。こうすれば、サウンドはいつものように空間にディレイするだけでなく、何回も何回も空間にディレイし続け、その効果は驚くばかりだ。
・ ディレイからの出音をフェイザーに通してみる。こうするとディレイはその度に変化し、ディレイ音はこれまでと違った響きになる。Leslie effectはディレイをよりlivelyにするのに便利である。
・ ディレイの出音をディストーションに送ってみる。
・ エフェクトの出音を再びインプットし、フィードバックループを創ってみる。これを行なうと出音はラウドにラウドに、歪んでいくためコントロールはきわめて難しい。しかし、その結果はきわめてユニークなものになるので、やってみる価値はある。ディストーションもナイスな感じになるしね。そう思うだろ?
・ ディレイの後にテープシミュレーターやオーバードライブを加えてみる。一発目のディレイ音はきわめてハードなオーバドライブがかかるが、次のディレイ音はそれよりほんの少しドライブが小さくなり、次のディレイはまた小さくなり、次の・・・と言った具合に繰り返される。もしデジタルディレイを使っているなら、アナログディレイユニットとはいくらか逆の効果になる(ディレイが、クリーンに始まり徐々に劣化していくアナログとは異なり、デジタルは劣化気味から始まり、ディレイが小さくなるに連れてクリーンになっていくからである??)
・ リバーブとフィードバックループ(リムショットやスネア、コードでも):リバーブのアウトプットをインプットに戻す(エフェクトリターントラックのリバーブノブをあげる。ただし程々に)。midの周波数をブーストしたりその他の周波数をブーストしたり。一番気に入ったやつを選ぶ。これは最初はコントロールするのが難しいが、そのサウンドは素晴らしいものになる。
・ ビートにディレイを:複雑なビートであっても、そのビートを倍テンポにする(double up)ショートディレイのタイミングを見つけることが出来る。これにより、ワイルドなdouble upされたサウンドを手に入れられる。私は最近、ベスタックスのステレオデジタルディレイユニットであるDDG-1を手に入れた。これはギターペダルよりもほんの少し大きいくらいのサイズで、ディレイの音程をいじることが出来るいくつかのノブを持っている。フランジャーやレゾネーターとして使うことも出来る。スタジオやライブのセットアップとしては申し分ない。私はこれを自分のDJセットの出音をダブさせるために使ってみた。ディレイの音程をいじることが出来るので、ビートそのものを倍テンポに出来るし、深みや狂気とも言えるベースの強調をサウンドに与えることも出来る。この装置はベスタックスからはディスコン、生産終了となっているが200ドル程度で入手することは出来る。これは私の世界を変えてしまった。
・ テープデッキをサウンドに歪みを与えるために使う。シンプルに、テープデッキにサウンドを録音する。ただし、録音レベルを高めに設定する。録音テープからサンプリングするのも良いし、もし自分の持っているデッキが録音中にモニターできる機種なら、これをディストーションユニットとして使うことも出来る。
・ テープエフェクトは無機的だったり退屈なシンセサウンドに暖かみを加えたり生命力を与えるのに長けている。チープな4トラックレコーダーをファズエフェクトとして使ってみる。ベースやギターをtascamのporta 4-trackに入力してみる。そしてヘッドホンジャックからアンプへと出力する。ボリュームコントロールとmic/lineノブをファズサウンドになるように調節し、楽器をプレイする。テープなしにテープデッキを使うと、ボリュームコントロールでサウンドを汚すことが出来るし、ステレオパンニングノブも暖かみのある控えめなファズサウンドを得るエフェクトになる。
・ “universal power adapterを入手せよ。電圧、ボルト数を変更できるたぐいのものだ。それをエフェクトに使い電圧のセッティングを変更してみる。私はこれをディストーションペダルのDOD American Metalに使ってみた。するとサウンドは4.5ボルトでとても素晴らしくなった。通常の使用時は9ボルトDCだ。このテクニックは、ほとんどダメになりかけているバッテリーを使うのと似た効果がある。ただし、過電圧によりエフェクトをダメにしてしまうことには注意”
・ ギターアンプやマイクを使うトラックに歪みを与えたり、自然なリバーブを作り出すのに使ってみる。これにより、ごくパーソナルなリバーブエフェクトを作り出せる。これは古いリバーブユニットに使われている“echo chamber”の語源にもなっている。ところで、ギターアンプはまたドラムループをfuck upするのにもたいへん便利である。”トラックの存在感を高めるために、手持ちの中でベストのモニターとマイクを風呂場とかアパートの階段の踊り場なんかに置いてみる。何もしなくても本物のecho chamberになるだろう”
・ タバコの箱を模した小さなアンプを見たことはあるか?もしあれば、それに手持ちの機材をつなぎ、空っぽの箱なりタンスの中なりにハンドマイクと一緒にいれてみよう。箱なりタンスなりを閉じて、録音開始。ジャムってみる。これは変わったリバーブ成分を与える結果になる。
・ アンプのスピーカーを外に引っ張り出し、リムの周りに料理の時ボウルにラップするみたいに一枚のプラスチックのシートで覆ってみる。これで、手軽に良い感じに壊れたスピーカーのサウンドを手に入れることが出来る。
・ 薄いアルミホイルをブリッジ近くのギター弦の間に緩く巻き付けてみる。これでgrindingなサウンドを得られる。これをメタルピックなりコインなりでひいてみるとメタリックなバイブが得られる。
・ “適当なリサイクルショップに出向いて、チープで古いオルガンを購入する。(出来れば、そこにある中で一番古いやつを)家に持ち帰ったら、そのジャンクをばらばらに分解してみる。きっと、パイルやワイヤー、基盤やチューブがあるだろう。そして底の方にはスピーカーが一組、チューブアンプとスプリングリバーブがあるだろう。私はハモンドのL-100を使っているが、他のものでも動けばそれでいい。ベース、ギター、シンセ・・・、何でも思いつくものを接続して出音をマイクで拾ってみるべし”??
・ もし、danelectro社の”hash brouwns”というフランジャーペダルを持っているなら、ハモンドオルガンにつないでみる。キラーなmoving organ soundが得られる・Leslie cabinetにそれをつないでみればもっとすごいことになる。
・ Radio Shackのウォーキートーキーをエフェクトに使ってみよう。by august
・ ミックス卓のゲインをぐっと上げると、ディストーションサウンドが得られる。デジタルコンソールでこれをやるとひどい音になる。アナログ卓に限るべし。キックにこのテクニックを用いるのは、hiphop/gabber/electroなんかのプロデューサーがやってる。
・ ホースリバーブ:ガーデニングに使うようなホースを買ってくる。それを防音箱(??)にいれたら、一方の端を小さなスピーカーに突っ込み、もう一方にマイクを突っ込んでみる。これはとてもユニークなリバーブエフェクトになる。特に音声信号を違うマイクから出してみると。
・ ボーカルを録音するのなら、大きなカウベルか長い鉄パイプをマイクと口の間に置いてみる。歌っている間、クールでナチュラルなリバーブエフェクトが得られる。by Apostle Solomon Jabby "The Dub Revelator"
・ もしラッキーにもスプリングリバーブを持っているなら:けっ飛ばしてみよう。申し分の無い雷鳴のような素晴らしいノイズを創ってくれる(great King Tubbyがこれを行なっている)
・ 不運にもスプリングリバーブを持っていなかったら・・・:フリーマーケットなり質屋なりに行ってみると多分見つかる。古いギターアンプの多くはスプリングリバーブを組み込んでいる。もしよくわからない時はけっ飛ばしてみること(もちろん店員はこんなことはお気に召すまいが・・・)。多分、他にも古いテープエコーや古いシンセなんかのすてきな代物が見つかるはずだ。もしパソコンの前に座っているのなら、ebayを覗いてみるのもいいだろう。
・ Eating Bettyによる”Trigger Happy”のリムショットにおいて、King Tuby スタイルのリバーブを聴くことが出来る。Eating BettyことMel Grayはこのエフェクトのセッティングについて私に次のように語った・・・
「このリバーブのセッティングは、ミックスダウンの間音声(リムショット?)をMorley Wah pedalにまわし、それをスプリングリバーブをアクチベートしたギターアンプにつないでミキサーに戻している。Tubbyサウンドに近づこうとするなら、スプリングコイルリバーブは欠かせない。その出音は結構(もしあなたが専用の本物のスプリングコイルリバーブをもっているならかなり。・・・残念ながら私は本物のスプリングコイルリバーブは持っていないが)”pop”であり、そこがユニークな点になっているんだ。古い60年代のサーフミュージックを聴いてみな。同じことさ。これは絶対にかかすことの出来ないエフェクトの一つなんだ“
・”Trigger Happy“でのTubby風リバーブサウンドについてMelからもう一言;このサウンドは、君がMac G4とソフトウェアのAltiverbを持っていれば再現できる。私自身はmBoxじょうで走らせているProtoolsでこれを使っている。さっき話題に上がったようなサウンドは、ここのホームページ上に他のユーザーがアップロードしたImpulse Response(*)を使って得られた。このIRは皆でシェアできるし、ここで見つけたトイリバーブなんてすごくマッドで楽しいものだった。このソフトでは、風呂場や車の中とか、好きな場所でのIRを自作することも出来るし、そもそもウェブサイトには膨大な数のプリセットがフリーやチャージでおいてある。私のフェイバリットは、例えば・・・
“SpaceTubereverb”・・・何個かのtoy pictureサイトから(?)。このIRをどうやって彼らが手に入れたかなんて私に聞かないでくれよ。このサウンドは、本当に奇妙でrubberyでSpringyで・・・、でもオーガニックなフィーリングも残している。すてきな過去の電話機などもあるし(?)、言うまでもなくコンサートホールとかも。それから、本当にレアなスプリングリバーブユニットやデジタルリバーブユニット・・・。IRはG4プロセッサーを通じて創られている。サンキュー、Apple!こういう素晴らしいリバーブプラグインを手に入れて、ラップトップとmBoxでダブをやっているよ。by Sing, Carpe Diem Pictures/Pulp Truth Studios
・”Dub techniques FAQ”では、「King Tubbyスタイルのスネアやハイハットサウンドを手に入れるには」の項目で以下のように記されている:
“このサウンドには、スプリングリバーブとパラメトリックEQが必要になる。スプリングリバーブの後ろにEQを配置する。MidのEQは最大までブーストする。もし設定できるなら、バンド幅は5~200Hzの間にする。スネアなりハイハットなりにかけたリバーブのセンドを開けたら、EQのFreqノブを動かす。そうこうするうちに、Tubbyスタイルのハットやスネアが手に入る。このやり方はskanks(???)にも有効だ” Dubcreator's homepage
・ スプリングリバーブを購入する時には、以下のことを念頭に
・ スプリングリバーブは金属のスプリングが内蔵されている(ソファの中に入っているようなやつだ)。一方の端はトランスデューサーにつながっていて、もう一方はスプリングバイブレーションを電気信号に変換するピックアップにつながっている(ターンテーブルと同じ原理だ)。
・ シングルのスプリングの場合、とてもメタリックで不確定要素の多いサウンドが得られる。これはダブ目的にはとても好都合である。残念なことにスプリングリバーブを開発したエンジニアは、サウンドを出来るだけクリーンにスムースに保とうとしたので、シングルスプリングではなく、複数の長さの異なるスプリングに接続されていることが多い。
・ スプリングが並列につなげられている機材を探してみよう(写真参照)。この場合、他のスプリングを布なりヒモなりで使えなくしてしまえば、(シングルスプリングにすることによって?)よりスプリングの強調されたサウンドが得られる。スプリングがZの形につながっているタイプの機材では、ユニット全体がストップしてしまうのでこの方法は使えない(写真参照)。
・ 全てのリバーブ機材がステレオのイン/アウトを持っているわけではない。その場合はステレオの信号にモノラルのリバーブサウンドを付加することになる。本当のステレオ入力が出来る機材は、左右のチャンネルごとにスプリングが分けられている。それにより、たいていの場合インプットやドライ/ウェット、リバーブ量等のコントロールは左右別になっている。
・ King Jammyがインタビューで言う所によると、King Tubbyのスタジオで使われていたリバーブユニットは、Fisher reverbのカスタマイズモデルであったようだ。ウェブで探した所では、60年代に存在した会社がFisher K-10 “Spaceexpandrr”なるリバーブユニットを販売していたようだ。この機材は、この時代のラジオスタジオではポピュラーなものだったようだ。そして、カーラジオにも。(60年代のスプリングリバーブが、しばしば57年製のシボレーのトランク内のカーラジオから見つかる。これはドライブ中に素晴らしいサウンドを聴かせてくれる)。他のダブプロデューサーからもSpaceexpanderの素晴らしさを聴いていたので、私も自分用に一つ入手した。実際、これによってこれまでになくTubbyサウンドに近づくことが出来たといえる(???)。このユニットは、主にヒスノイズだが、たくさんのノイズを出す。おそらく30年ものの古いチューブだからだろう。John Pazdanも同じ経験をしている。彼が語った所では、“チューブを替えた結果、私の場合は大きな変化となった。ノイズは消えて・・・、実用的になったよ!” by The Interruptor
・ もし、スプリングリバーブを自作したいなら、こちらをチェック
・ もし、あんたがLee Perryスタイルのハイハットを欲しいなら、フェイザー(Mutron Bi-phase!)を使って、その出音をスプリングリバーブに回してみるんだな。ノブを良い感じのエフェクトになるまで回して、リバーブのリターンシグナルをフェイザーに戻そう。Liquidでcrunchyなハイハットがぐっと広がっていくぜ(?)by dubsyndrome
・ King Tubby スタイルのハットを手に入れるためには、フランジャーを通してみるといい。by I.W.
・ 手持ちのデジタルリバーブにダブルヘッドのテープデッキやオープンリールデッキをつなげて、オリジナルのテープエコーを創ろう。詳細はこちら
・ 真空管つきのテープエコー、wemのCopycat 1 editionとか、これを見つけることだ。卓のセンドにつなぎトラックのリターンが来たらリターントラックのセンドを開ける。フィードバックを始めるから、いろいろ試してみること。これまで聴いた中でも最高のブリープ音が得られる。by dubit
・ クラシックなEchoplexフィードバックをMutator filter bankに通してみるといい。これはステレオだからそれぞれのチャンネルについて素敵なセッティングをすることが出来る。ハイハットサウンドは、左右にクロスオーバーしてフィルターがかかり、素晴らしいサウンドになる。また、これはとても素晴らしいアナログのbeep音や、うねるノイズを創り出すのにも使える。
・ 極端なステレオエフェクトをモノラル音に付加する:まず最初に、音声信号のパンを右か左一杯に振りきる。次に音声を20msのディレイを通し、ディレイ音声をさっき振り切ったのと反対側のパンに振る。その音声出力(?)かステレオのサブグループをディレイに通す(再びと言うこと?)。そうすると、左右のリターン信号が交錯する。もしディレイタイムが短ければ、モノラルコンパチビリティの問題が発生する(位相の差によって信号のレベルが小さくなってしまう)。ディレイタイムをたっぷり長く取れば、左右の信号はそれぞれ別物として聞こえてくる。通常これは、ギター、オルガン、などの中域の楽器に使われる。ドラムに使うとタイトさが無くなってしまうのでお勧めはしない。by Dan D.N.A. (Skrupel, Bio Bonsai)
・ ボイスをさらに生き生きと:もし、ボイストラックを2本かそれ以上持っているなら、うち一つにはリバーブを掛けず、もう一つにリバーブエフェクトのみを(オリジナルのボイスにエフェクトをかけるのではなく)掛けて、二つをミックスしてみる。by Dan D.N.A. (Skrupel, Bio Bonsai)
・“俺はほんとに貧弱で古いドラムマシンを持っているんだけど、この出音が退屈で、シンバルみたいなもっと長いディケイが欲しい楽器でも、搭載されてるmemoryが少ないもんだから途中でぶつ切りになってしまうんだよ。そこで、サウンドをもっと厚くしてステレオエフェクトを追加させようと、デジタルディレイユニットに出音を通してみたんだよ。そしたら驚いたことに、リアルタイムでディレイタイムやデプスを変えるたびに、サウンドは急にピッチやデュレーションを大きく変えて、すごく伸縮性のある音に変わったってわけだ。退屈なドラムサウンドでもリングモジュレーターとかピッチシフターみたいな装置をくぐらせてみるのも良い。これは特にスネアに掛けるとすごく効くんだ。” by Marc O. Chambers
・ “808をElectroharmoonix frequency analyserみたいなリングモジュレーターを通して走らせてみる、またはBossのギターペダルを通して歪ませてみな“the Nematod
・ビートに対してのすごいトリックとして、ドラムマシンの出音の片方をBOSSのフットペダルエフェクト”Metal Zone”に通してみるって言うのがある。ディストーションノブを3/4からフルの範囲でいろいろ回してみな。これでビートを再生してみるとリズムの中音域が整ってくる。これは、ベースラインと完全な対比をなす荒々しい確実なエッジを生み出す。これはジャングルのような早めのトラックのためにあつらえられたメソッドだが、スロウなダブに使ってみてもゴージャスなエフェクトになる。God’s own stun gun・・・、神様のスタンガン、なんて思ったりするぜ。by M. Colello, Interference Patterns
・ Extreme Chorus:卓の2チャンネルを使ってステレオパッドを展開し、フェーダーは低めに保っておく。コーラスのレートを最小にし、デプスとフィードバックは最大に設定する。そして、コーラスをパッドにフルに送る。フィードバックを少し下げ、コーラスディレイのバリューを変更しピッチを調整する。レーザーサウンド(*)が欲しければ、レートを増やしてデプスを減らすとサイレンタイプのサウンドが得られる。最後に、ステレオパンニングディレイをかけると、船酔いしそうなサウンドが得られる。Ronan aka "Nematod"
・ 完成したトラック全体にコーラスをかけてみよう。すごくトリッッピーでスムースなサウンドに仕上がる。ペダルやエフェクトユニットでとにかく何にでもコーラスをかけてみよう(サンプルエディットプログラムにでも何でも)Bob zong (the cut and paste collective. u.k.)
・ “24トラックをミックスダウンする時に、マシン(*)の速度を遅くしてエフェクト的効果を狙ってみる。これによりサウンドは素敵なテープ的色付けを得られるし、ボーカルには特にはまる。ベースは本当にビッグなサウンドになって、それを聴いたら皆「なんてすごいベースだ」というぜ” by jb
・ “もし幸運にも本物のリールテープデッキを持っていたら、それともスピード可変式のテープデッキを持っていれば、百万通りもの出来ることがある。私のお気に入りを上げると:サンプラーとして使う。ドラムループとか、その他どんなサウンドでもピッチをアップダウンできる。その結果をテープに録音し、再生スピードをもとの再生スピードに戻るまでテープ速度を調整させてみると、最初のサンプルループとテープのループがコンプレッションされる。これは特にドラムループに威力を発揮する。” by The Nematod
・ “ドラムマシンに退屈なdico beat(??)を入力して、全部のエフェクトを一度に最大まで上げたら、グレートなリズムになったし、ベースラインもすごく深く沈むようになった”
“アクシデントを逆手にとろう:ある曲のドラムトラックを調整しようと思って、分離した別トラックのドラム追加したんだけど、ちょっとした間違いでほんの少しだけドラムトラックを後ろにずらしてしまったんだ。そしたら、すごくいかしたdouble-drum エフェクトになったぜ” by john "jboy" winner
・ たいていのコンソールはテープのキャリブレーションをするためにテストトーンジェネレータを装備している。トーンジェネレータをアナログか、こっちの方がベターだがテープディレイに突っ込んでみると、そのソナータイプのエコーはKing TubbyかLee Perryみたいな感じになる。by I.W.
・ もしデジタルディレイを使わなければいけないハメになったら、ハイをばっさり切って、超低域はそこそこ、ミドルレンジをがっちり上げてみな。アナログユニットみたいなgrungyなサウンドになるぜ。by I.W.
・ スネアヒットをデジタルディレイに通したら、サウンドがエコーしている間に”fine tune”ノブを回してピッチを変化させてみよう。とてもクールでオーガニックなエフェクトが得られる。by Kevin C. Smith
・ “逆回転にエコーをかけるのが好きだな。そうしておいてそれを通常の方向に再生するとリバーブエコーみたいに聞こえるぜ(???)“by DJ Obiwan
・ エコーを使う時に素敵なコードを(King TubbyやLee Perryのような)欲しければ、380msのディレイを使ってみよう。鳴り続けるエコーをあれこれいじっているとナイスなエフェクトを得られる。(??)by Ohini.
・ 最近の機材上でのchannel-crosstalkのシミュレーション:“マルチトラックのアナログテープレコーダーを持ってないって?テープトラックのミックスに起こる音漏れをシミュレートするには、ギター、オルガン、ストリングス、ボーカルといったいくつかのトラックをメイン以外にバスでまとめてグループを作る。このグループの音量は下げておくこと。これをメイングループに混ぜる。あくまでバスでまとめたもので、チャンネルごとではないよ。こうするとメイントラックのバックでうっすらと鳴っているのがわかるはずだ。ボーカルには特に効き目があって、ボーカルだけを2度がけしても良い。もしセンドエフェクトがあれば、リバーブやディストーションなんかをこのゴーストトラックにかけてみよう。もっともっとすごいことになるぜ。もし、たくさんのauxesを持ってなかったり、チャンネルフェーダーでミックスしているなら、フェーダーの一番下の方にマスキングテープをつけてみよう。こうすればフェーダーを下げきって音をカットしてしまうのを防ぐことが出来る。このテクニックは、ゴーストチャンネルをpre-fade sendを通して卓の外に出力して、フリーのチャンネルに戻すというような応用もできる” by DJ Grant Beaugard.
・ “Vortex”はディスコンになったLexiconのデジタルエフェクトプロセッサーで、一部の人からは絶賛されている。これは、エコーループ、フェイザー、コーラス、トレモロ、パン、ビブラートなどを様々なコンビネーションで発生させることが出来る。この機材の一番注目すべき点は、二つの独立したパラメーターセットをフットペダルを使って同時にシームレスに変化させることが出来るという所にある。これはとても奇妙なエフェクト効果を生み出す。モジュールのプログラミングは少々厄介ではあるが・・・。もっと情報が欲しければ、Andy Butler's Vortex pageへ。hint for this entry received from RASDA
・ もし、Native Instrumentthe社のReactorのユーザーなら以下をチェック:“Native社のウェブをチェックしていたら、DUBFIXというensembleを見つけた。これは本当にすごいヤツだ。ビートをこれに突っ込んだら、百もあるパラメーターをいじっていこう。ものすごいベースラインのループとリズミカルなシンセサウンドが出てくるぜ” by RASDA
music
・ ”俺がやってるって訳じゃないけど、jointを吸うってのは一つのテクニックだと見なされると思うぜ。おまえのサイトにはこんなこと書くんじゃないぞ!”(書いちゃったぜ:Interruptor) by Guillaume Morgan
・ “自分で作った曲のリアルオーディオファイルを初めてインターネットにアップした時、ちょっとした事が起こったんだ:フリーのプロバイダーを通じファイルをアップして、全てはうまくいったように見えたんだ。けど、ウェブブラウザでは聴けるようにはなってなかった。だから、自分のハードディスクにもう一回ダウンしなおしてチェックしなおしてみたんだ。そしたら、ファイルのサイバースペースのトラベルの最中に何かが影響したらしく、フェイザーとフィルターを組み合わせたみたいなおかしなエフェクトがかかったようになっていたんだ。この後、同じ手順を踏んでみたんだけど二度とそういうことは起こらなかったよ“
・ サイバーエイジのためのLo-Fiエフェクト:バックトラックなり、独立とラックなりを用意し、低ビットレートのリアルオーディオにエンコードする(96kbsとかその位)。その後それをもう一回WAVにデコードする。結果はtinny でburblyだ。それにリバーブを足してみると、メカニカルだけどオーガニックなサウンドになる。ビートに対しても、”woosh”なLo-Fiエフェクトとして使える。by roy
・ Wickedなhard-mp3-likeエフェクト。サンプルWAVをMP3にちゃんとしたクオリティでエンコードする。そうして出来たファイルの拡張子を.mp3から.txtに変更、ノートパッドでファイルを開く。TEXTをコピーし、別の新たに作ったブランクのテキストファイルにペーストする。そして、この新しい方のテキストファイルを保存したら、その拡張子を.txtから.mp3に戻す。そうすると、新しいmp3サウンドはひどいmp3コンプレッションを受けて、strangeな曲にはなかなか使えるぜby kaliokt
・ マスターテープは、裏庭にでも暫く埋めておくことだな(Credit to Lee “Scratch” Perry)
・ 最後のひと仕上げって事で、マスターテープにガンジャの煙をひと吹き(Credit to Lee “Scratch” Perry)
・ もっとエネルギーをって事で、自分の小便を入れたボトルをいくつかスタジオに(Credit to Lee “Scratch” Perry)
・ 現代のディレイ:2台の携帯と、スピーカー付きのカーステレオ、マイク。携帯のうち一台はカーステのホルダーに、もう一台を鳴らして会話を始めてみよう。GSMディレイだ。距離をいろいろ試してフィードバックの量を調整してみなby dubcreator
・ レコーディング機材の近くに携帯をおいておこう。コールが鳴ると、機材に干渉してナイスでリズミカルな感じに働く。by jazay
soundsouse
・ 普通でない音源を使ってみよう。ラジオ、テレビ、古いコンピューターゲーム、ラガダンスホールのテープ、レコードとか。もし金がどっさりあるって言うんなら、ポーティスヘッドアプローチをとるのも良いぜ:クラシカルなオーケストラを雇って、演奏を録音。そのセッションをダブプレートにカットしてスクラッチに使うって訳。
・ いかしたダブテクニックとして、AMラジオを使うってのがあるぜ。エフェクトに通してステーションの間をゆっくりとチューニングするんだ。ほんとにtrippyなピンクノイズとともに、音楽や話し声なんかの断片がゲットできるんだ。by davyvelocirapt0r
・ チープなウォーキートーキーをディレイ、ディストーションなんかに使ってみな by KMFDM
・ よりlivelyなパッドサウンドのために;シーケンサーを使ってストリングスや、コーラルサウンドを何層かに分けて録音する。ミディコントローラーでそれぞれのレイヤーのボリュームをいじりそれを記録する(それぞれのレイヤーに別々のミディチャンネルナンバーが割り振られてないとダメだ)。こうすると、延々と変化し続けるサウンドが手に入る。これをテープに録音し、その音をサンプルしよう。テープは程よいコンプレスや暖かみ、歪みを加えてくれる。テープサチュレーションのかかり具合はレコーディングレベルによる。
・ およそサンプルといえば、ループさせるものと相場が決まっているけど、シンセサウンドのように滑らかにループさせるのはいつだってたいへんな手間がかかっているはずだ。けど、何でそんな無駄なことするんだ?バッドなループを作るのだっていいもんだぜ(例えばボイス、例えば楽器、ドラムヒットでさえ)。そうして、そのバッドループをエフェクトサウンドやすごく奇妙なメロディーを奏でるのに使ってみな。ループしたスネアドラムサウンドでメロディーを奏でたことなんでないだろ?
・ General Midiの音がクソだってのはだれだってわかる。だから、そういう音を本来意図されたのと全然違うやり方で使ってやるのさ。例えば、2オクターブ上げてみるとか、アタックタイムを修正してみるとかでね。(例えばchoir soundはアタック速めでパーカッション的に使える)
・ さて、かつてみなに愛され、そしてこの数年憎まれ切っている80年代サウンドをリサイクルする時期に来たようだ。オーケストラヒット、シモンズのドラムマシン、マイアミバイスのサウンドトラックで聴かれるような(この記事を載せて7年後の1998,80年代サウンドのリサイクルはすでにメジャーなやり方になってしまったので、この記事をここに載せておくのはちょっと厳しいかもしれない)
・ オルガン+リズム+ギターコードというサウンドをサンプリングし、バンドパスやハイパスをかけると、ダブテクノに使えるサウンドになるぜby Lone
・ “もし、Boss DD-5の様なディレイペダルを持っていたら、アウトプットのうち、片方は短いケーブルでインプットに戻して、もう片方のアウトをアンプにつなげてみよう。クールなサウンドになるぜ。プロペラ飛行機の離陸みたいな音になるんだ”by Jon-Paul Wooten
・ 卓をサウンドソースに、その1;エフェクトユニットをauxsendにつなげたら、おのおののエフェクトのアウトプットを卓のインプットチャンネルに挿入しよう。これでエフェクトのアウトプットを他のエフェクトにセンド出来る。そうしたら、リムショットのような他のサウンドソースを入力する。全部の使用されているチャンネルのセンドを調節し、ちょうど良い音量で途切れのない連続音に聞こえるようにする。この状態で、センドをいろいろ動かしたりフィルターをかけてみてサウンドスケープを動かし、その過程を録音しておこう。こうすると後でサンプル出来るベストな瞬間を録り逃さない。チープな機材であればあるほど結果は良いみたいだby Dan D.N.A
・ 卓をサウンドソースに その2:
・ イルビエントでトリップホップなサウンドを手に入れるために、サンプルのカットアップをやってみよう。Jay-ZのHard Knock Lifeのコーラス部や、ホワイトゾンビー、古いアシッドサウンド、古いインダストリアルミュージックといった、他とはっきり区別しやすいサウンドの方が良い結果になる。