映画

ベトナム映画 - 草原に黄色い花を見つける

80年代後半の設定とは信じられないほど西洋に毒されていない小さな村の日常が舞台。 作中に一軒だけテレビのある家庭がでてきたが、当然のように窓の外からは子供たちが覗きながら楽しんでいるのだ。日本だと力道山が活躍したときにあったような風景だろう。…

フルチ・フォー・フェイク

ホラー映画監督ルチオ・フルチのドキュメンタリー。血縁者(主に娘2人)や映画制作時代の同僚が1996年に69歳で死んだフルチを回想していく。名作ビヨンドの話になってくると思わず身を乗り出し、また観なきゃ考えた。

ギャスパーノエが撮った愛の形 - LOVE

ギャスパー・ノエの映画から暴力とセックスの舞台装置を剥ぎとると、愛と悪意が残る。 日本公開にあたってモザイク処理されたこと、各国でポルノ映画扱いされたのを不服とする監督のインタビューを読んでから作品を鑑賞する……これはノエがポルノを撮ったと言…

第十七捕虜収容所

ナチスに捕まったアメリカ兵たちの捕虜生活がコミカルに描かれている。1953年作。何度観ても笑える名作。

ヘルレイザー3

シリアスだった2までと比べ、ピンヘッドが露骨に俗っ気を出して方向転換をはかった3作目。ホラー映画にありごちなことに、前半は良くて後半失速し、最後で持ち直す展開。CG(この時代ではSFXという呼び方か)のちゃちさを差し引いてももっとグロかオカルトっ…

カルフォルニアドリームがしつこすぎる - 恋する惑星

やっと鑑賞。馬鹿みたいにプッシュされていた時期があったのでタイトルは知っていたけど借りる気がなかったので放置していた。サブスクであってよかった。 粗い画質をコマ送りにした実験的な映像が時々挿入され、男は苦い恋を独白する。作品の要となる店の厨…

リバー・オブ・グラス

さえない二人の邂逅と逃避。ロードムービーにしては狭い範囲。それぞれ肉親との関係が不安定。ラストは虚無的。

ラ・ブーム

ソフィーマルソーのデビュー作。中学生の男女ともにルックスのよい子を揃えているが、大人はむさ苦しいのや年増揃いなのが切ない。ポップだが、退屈な映画。

阿修羅/ミラクル・カンフー

www.nicovideo.jp TVで公開できないタイプ。というか再発も。

画面の向こうから観るものを試す悪意。ギャスパーノエの中編 - ルクス・エテルナ永遠の光

もはやベティブルーの〜というよりは屋敷女の〜といった方が通りがよさそうなベアトリス・ダルと、セルジュ・ゲンズブールの娘であるシャルロット・ゲンズブールのダブル主役。 ベアトリス・ダルが本人役で魔女狩り映画の監督をやるがスポンサーや撮影監督に…

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド

パルプフィクション以来の傑作。前作のヘイトフル・エイトもそこそこ面白かったが、今作はジャッキーブラウンから劣化しっぱなしだった会話の面白さが復活した。 話の内容は落ち目の俳優の活動がメインで後半からはマンソン・ファミリーの出現が増える。例の…

スティング

大物をカモる詐欺師の手口を鮮やかに描き出した犯罪コメディ

株価操縦ゲーム

ウォール街を騒がせたゲームストップ株騒動の真相と裏事情に迫るドキュメンタリー 作中で知った裸売りという現代の錬金術が恐ろしい。当たり前だけど証券会社が儲かるようにできているのだな。

ナチスのコスプレとサスペンダー - 愛の嵐

コテコテのメロドラマ。ヒロインが上半身裸でサスペンダーをつけてナチスの帽子を被って歌うシーンが有名。原題のナイトポーターよりも、愛の嵐というハイセンスな邦題は趣があって良い。元ナチでホテルの夜勤勤務をしてる加山雄三似の男と、過去、男に手込…

ナポレオンダイナマイト系のゆるいコメディ - 天才マックスの世界

課外活動に夢中になりすぎて落第寸前のマックス君と親子ほど年が離れた友達の会社経営のおっさん、未亡人の女教師が主要キャラ。 マックス君はどこかで見たことあると思ったらspunで主役を演じてた俳優だったのだな。同級生の美人すぎない女の子といい、脱力…

主役のアッパーな演技にひっぱられながら進んでいく映画 - マイ・プレシャス・リスト

IQ185の主役は14歳でハーバード大に入学し、18歳で卒業した天才だが人付き合いが極端に下手でセラピーを受けている。愛読書はサリンジャーのフラニーとゾーイ。セラピストから提案されたToDoリストをこなしながら過去と現在の問題と向き合う。 ダメ男 公園の…

サイコな殺し屋から逃げる話 - ノーカントリー

ハードボイルド。音楽と編集によってはホラー映画としても成立しそう。陽の光と暗いシーンの落差が激しい。シガーのキャラクターが強烈なので続編やシガー主役で撮って欲しいけど、ないだろうなぁ。 原作はコーマック・マッカーシー。同作家の「すべての美し…

イタリア産ゾンビ - デッド・ウォーカー

ある日突然街にゾンビが〜な映画。変なフィルターがかかったモーションが多用されている。30分ほどで観るのをやめた。

US産サブカル女の暴走 - キャリー狂気の少女

自称バイナリージェンダーで特別になりたいと願う全方位に喧嘩を売りまくるサブカル女子が主役。友達はゲイの男一人しかおらず、学校でも浮きまくっている。自作自演で事件被害者となり、TVにも出演するが暴走は止まらず、やがて破綻。主役のキャラのみで持…

ホステルの監督が撮った食人ホラー - グリーンインフェルノ

70年代よりイタリアを中心に食人系のホラーが作られ、いくつかは世界的にヒットした。なかでも今作の元ネタである食人族というドキュメンタリー形式のタイトルは、あろうことか日本では正月映画として封切られ、wikiによると10億円近い興行収入をあげたとい…

残虐ゲームの映画化にしてはおとなしい - モータルコンバット

フィニッシュ・ヒムのフェイタリティで有名なアメリカ産の格闘ゲーム。スト2のヒットにあやかって作ったのだろうけど、本家には真似できない残酷描写を盛り込むことによって人気を博し、現在まで続くシリーズ化に。95年に映画化されたのが本作。レーティング…

思春期の性と友情を描いた童話 - ブルーマインド

U-NEXT加入後、R15で検索した映画でタイトルとジャケに興味を持ったものをまとめてマイリストに入れた結果、やたらとメンヘラ度が高い作品とかち合うようになった。これもその一本。新しい学校へ転校してきた主人公はクラスのイケてるグループに混ぜてもらお…

たしかに新しいタイプのホラー映画だ - アンフレンデッド

「自殺したいじめられっ子がSNS上で呪い、襲い掛かってくる新感覚ホラー」2015年作。 作中ほぼ全てチャット、SNS、Skypeといったオンライン上で進行しており、登場人物たちもそれぞれウェブカメラで映し出されている。これ、かなり低予算で作れるのではなか…

映画 道化死てるぜ!

子どもたちの悪戯により事故死したピエロが甦って復讐するホラー映画。素敵すぎるタイトルはニコニコ動画で決まったらしい。 まったく高校生に見えないヒロイン(右)と、ホラー映画では必ず殺されるタイプのビッチ系女子。 低予算映画なんだろうが、殺し方…

ナイトクローラー

より過激なニュース映像を求めるあまり、男は狂気に支配されていく…。 このアオリほどは狂気は炸裂しない。いやらしい勧善懲悪の展開にならなくてよかった。続編もあるのだろうか。

シャーク~海洋の覇者~

サメのドキュメンタリー。ラストにでてくるジンベイザメとエイの大群の映像が壮大。

ドラゴンへの道

ブルースリーの最高傑作だろうか。オカマ風の男や怪しい日本語を使う男など笑いどころもある。

ブリジット・ジョーンズの日記

クソ有名な作品でスルーしてた、1時間観て失敗したと嘆いてストップ

シド・アンド・ナンシー

ロック界を代表するカップルの破滅。アワナジョブのオヤジの歌はたまに聴きたくなる。

父親と娘の絆が切ない泣けるスプラッター映画 - 拷問男

これまたタイトルが酷いけど、内容が素晴らしかったので気にしないでおく。父親と6歳の誕生日を明日に控えた娘とのやりとりで物語はスタート。ここの見せ方が実に素敵だ。愛情豊かに描かれており、後に訪れる悲劇との落差に無条件で感情移入させられる。 サ…