レイプされた被害者による復讐もの。古典である発情アニマル等、定番の内容なんだけど、この映画が先の作品と違うのは被害者が外科医としての修練を積み、人体の専門家としての知識と技能を有していること。
このスキルによって物語は別の世界へ広がってしまい、狂気に満ちた勧善懲悪、拘束してただ痛めつける拷問だけの見世物で終わらないのだ。
人体改造を施した人達が複数登場してくるのも楽しい。監督(なんと双子の姉妹)として見せたかったのは復讐劇よりも、むしろこっち側がメインなのだろうか。
えぐいシーンはあれど、残念ながら直接的なスプラッター描写は少ない。よって、ホラーよりもクライムサスペンスのテイストが強くなっており、エモい血生臭ささを期待すると肩透かしを食らうだろう。個人的にはホステルくらいはやって欲しかったが。
ふと、昔よく訪れていた日本のBDSMサイトへアクセスしてみたが、消滅したのか見つけられず。より地下へ潜ってしまったのか、はたまたどこかのSNSへ移行してしまったのか。