男はつらいよの新作。定番の夢オチからはやくも嫌な予感が……出だしの歌であれ、となって桑田佳祐という文字が見えるころにはピキピキとこめかみにきた。コブシを効かせまくった歌にイラつき最後の口上は「勘弁してくれよ」と声がでた。
なんだろう、この感情は。懐かしさと切なさと怒りと失望を同時に感じていた。懐かしさと切なさとは、寅さんがこの世にいないことと過去に幾度も観た作品の思い出の総量に基づいている。
桑田が歌ってるのを観るのはツナミのMV以来で、完全におじいちゃんになっていたのはショックを受けた。年齢を検索してみるとこの作品を撮ったときは63歳位だろうから致し方なしか。
寅さんは現代に生まれていれば妹属性の半グレラッパーになっていたかも。