世界ベストレストラン50を決めるのは実績のあるシェフと評論家なので一般人よりはるかに良い舌を持っているはず。しかし、先に観たガストンや鮨の次郎と違って出てくる料理がどれも美味そうに見えないのが凄い。味よりもアイデアや新しさや奇抜さといった情報で選ばれたのだろうか?
斬新すぎて、自然と調和させた工芸作品を作ってるような錯覚をうけたシーンがいくつもあった。なるほど、これは今までの料理ではない。
映画は北欧らしい静けさと格調を見せる絵が多くとも、シェフの神経質な性格を反映した観念的な発言とこだわりのシーンが目立つ。バルカン半島出身のイスラム系移民で過去に人種差別を受けたこともあるとか。Fワード混じりの英語で話したり、中指を立てるなどロックミュージシャンのインタビューばりに飛ばしている。実際、オープニングではロックが流れていたので予告済みだったのだ。
スタッフは美人とイケメンが多い。日本人らしきスタッフも2人ほど。
これは料理か?
他にも生きた蟻が這いまくるものがあったり、ちょっと理解に苦しむ。お値段もクソ高くワイン込みで一人6万以上とか……うーむ。
過去に期間限定で東京にノーマのスタッフが来て料理を作ったみたいだが、やはり一人7万円くらいのセレブな値段設定だった。1か月半の営業で席数2000に対して数万人のウェイティングリストができたのはまあすごい。行った人のレビューを読んだら予想通りだったのはちょっと失望。
うーん、これも不味そう
ノロウィルスをかまして世界一から陥落後の翌年、世界のベストレストランで4度目の1位を獲得し、喜びを爆発させるスタッフ。両の手で中指を立てているのがオーナーシェフ。現在は一度1位をとったレストランは審査対象外になっているそう;。
料理映画を3本観た中で、たぶん一番旨いのは鮨の次郎。そして、一番食べたいと思ったのはガストン。一番シンパシーを感じたのはノーマ。