2022-04-15から1日間の記事一覧

誰の詩だっけ?

あなたは堀のそばでしずかに微笑む私は黙ってあなたの美しい詩の調べに満たされるはじめもなくおわりもないそのしらべに 私は深くあなたに頭を垂れる疲れを感じたらその場に立ったままで自分を取り戻すことができます呼吸にこころをむけて、にっこり「微笑ん…

怪しいアジアの暗黒食生活 - クローン黒沢+明日香翔

一時アジア関連でよく見かけたクローン黒沢。これまでに雑誌に載ったルポやエッセイは読んだことがあれど単行本を手にするのは今回が初めて。検索すると現在も活動してるんだな。 今作は共著となっており、山師丸出しの明日香翔が話す(書いた)内容を元に構…

オカルティストのたわ言 - アイレスター・クロウリー 法の書

うはあ、のっけから「本書は非常に強力な魔術的パワーを秘めています」と書いてあって失笑。 で、ページを開くと、 1.<ハド>よ! <ヌイト>の顕現。 ※ルビでマニフェスティションと読む。 うーむ、だいぶステージが高い。 パラパラめくると ビコーズなどもう…

フーリガン戦記 - ビル・ビュフォード

フーリガンが激しく暴れまくっていた時代。マンチェスターユナイテッド等の非公認ファンクラブに同行したアメリカ人ライターが、イングランドの若者たちの無軌道なご乱行の数々(飲酒、暴力、強盗)を記録した本。この本ではフーリガンは熱狂的なサッカーフ…

M.チクセントミハイ - フロー体験入門―楽しみと創造の心理学

つだったか何の本だったか、集中力がない人はいないと読んだことがある。筆者曰く、怠惰な人でも漫画やゲームや恋愛であれば時間を忘れて夢中になる、かららしい。なるほど、言われてみればそうだ。 この本はもっと沢山の例を出しながらフロー状態の解説を行…

魔界都市〈新宿〉 - 菊地秀行

自分でも意外だが、なんと初菊地秀行。有名な作家だし、菊地秀行が原作のアニメですら数作観たことがあったが(YouTubeでだが)今まで一度も手に取らなかったのは、内容が漫画のようなものだと知っていたからかもしれない。1982年に今作でデビューということ…

月と六ペンス - サマセット・モーム

久々に真っ当な文学作品に手を出した。思わせぶりなタイトルは裸のランチみたいもので内容には関係がない。ゴーギャンについては最低限以下の知識しかないため実像とは較べることはできず。 主人公は完全に狂言回しに徹しており、冷静でまともな人物。中盤ま…