灭の烏

灭の烏

狼たちの午後

実際にあった事件が基になった映画。

ハードボイルドなタイトルからはやや裏切られた内容で、犯罪の素人による無計画な銀行強盗とわかったときはやや失望した。

アルパチーノでこのタイトルならスカーフェイスばりの狂った作品を期待してしまうじゃないか。

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70年代らしい黄ばんだ映像は味があって良いが、野暮ったい服装と髪型は正直死ぬほどダサい。

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主役がバイセクシャルというのは公開された70年代半だとかなり珍しかったのでは。

しかし、映画での痴話喧嘩やたわ言はもっと短くしてほしかった。集中力が途切れたぜよ。

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犯罪者が野次馬やTVに祭り上げられていくところはナチュラルボーンキラーズの元ネタっぽい。

アル・パチーノと相棒のサルのふたりはゴッドファーザーでは兄弟役だった。

サル役の人は映画のなかでタバコを吸わないのは肺がんになるからと言っていたが、この作品の数年後に肺がんで死んでしまったのはカアイソウ。

読者サービスを排除したようなラストとエンドロールは置き去りにされたような気分でなかなかのインパクト。