本
サリンジャーの作家デビュー前から引退までを描いた作品。チャップリンに女を取られたり、戦争で心をやられたり、といったエピソードは知らなかった。もし、チャップリンにウーナ・オニールを取られなかったらサリンジャーはもっと明るい人生を歩んでいたの…
良い大学を卒業した20代半ばのモラトリアムな青年が西成で78日ウロウロするだけの話。決して広くはない街で、個人を特定できそうな情報を出すのは大丈夫なのだろうかと心配になるものの、作者本人にはもっと体を張って欲しかったというのは酷だろうか?西成…
これはアイデア賞。小説の書き出しから 今日、マーはまだ生きている。ときたもんだ。カミュの異邦人で、ムルソーが殺したアラブ人の弟が主役という設定はちょっと卑怯すぎる。異邦人が好きな読者なら気になってしまうだろう。しかし、内容はカミュの転落を意…
バブル期を舞台にした成金たちの狂騒と騙しあい。鬱屈した日々を送るディスコの黒服(21歳男)が、金の亡者と化した幼馴染の元カノと再会し、物語は動きだす。頭から尾まで、金とセックスと嘘の話にまみれている。他には酒と暴力と数々のブランド品。ここま…
新興宗教の教祖やその家族が欲にまみれた贅沢な生活をしているのはよくあることなのだろう。この本もその手の生臭い話が頻繁にでてくる。親父のベストセラーのカラクリ、幸福実現党の実態、二世信者の女優の話、総裁と副総裁の離婚話などなど極めてワイドシ…
ディカプリオが主演した映画バスケットボールダイヤリーズの原作本。アッパーとダウナーを間違えてラリって試合に出たり、屋根の上で夜空を見ながら自慰行為に耽る話も出てくる。軽妙な語り口はライ麦畑のろくでなし版という雰囲気。作中の経過時間はかなり…
なにやらニューエイジの香りがする場面設定と寓話風の展開は恣意的に書かれたものだろうか? 言葉を話す虎や魔法のような西瓜糖の存在は非現実的なファンタジー要素が強く、大人の童話風。文章は短く区切られておりこの上なく読みやすい。ほとんど面白いと感…
1955年に出版された作品とは思えないほど現代的な感覚に圧倒される。恋愛に酒とレストランと病院が舞台となれば感じることとやることは似通っているからだろうか?作中はずっと物悲しいトーンに覆われてはいるけど、二人の軽口や甘えなどはちょっと洒脱な雰…
想像以上にブコウスキー。短編小説が一作だけ本に載った若い小説家志望の男がロサンゼルスで小説を書いて女の子と知り合って生活するだけの話。途中、やたら破壊的な描写が続き、比喩を超えて幻想文学の要素が加わったのかと思ったら、本当にあったロングビ…
24歳の裏モノ系のライターがスポーツ新聞紙に載っているような怪しげな仕事をして1日でばっくれる話。コンセプトも内容も90年代そのままというのがなんとも…裏モノライターではなくもっと変わった人選でやればさらに面白くなっていたと思う。
タイトルそのまま警備員の仕事の話。何もない時間の潰し方と我慢の見本のような仕事の印象通り、派手さはなく単純に適性があるんだなあと。筆者のように割り切って仕事ができる人にはただの収入源になるのだろうけど、いまの自分には絶対に無理、いや恐怖の…
睾丸マッサージを検索していて見つけた本。簡単な揉み方だけしかなく、あとはほぼほぼ筆者の思い出話がメインという脱力具合。他の本も読んでみたところ予想通り回想が重複しており、さすがおじいちゃんだなあという感想。
講師が受講者に優しく語りかけてくるような平易な文章で書かれた脳の躾け方。 エピソード記憶を重視すること キリが悪いところでやめる この二つが印象的だった。ようはヘミングウェイ方式ってことかな。
カイロの院長が書いた本。なるほど、一日中座りっぱなしだ。ようは、骨盤を立てて美しく座り、30分以上同じ姿勢にはならず、ストレッチを行う。
85年から92年までに筆者が紡いだ小説ガイド本。ポストモダン、マジックリアリズムを中心に、ホラーとSFとファンタジーも取り上げられる。日本と評論の章はいらなかったかな。
脳を鍛え直して、大小問わずいろいろな問題を普通とは違う方法で考える。ちがう角度から、ちがう筋肉を使って、違う前提で考える。やみくもな楽観も、ひねくれた不信ももたぜにすなおな心で考える。 原題はthink like a freak.上記のメッセージから始まって…
タイトル通りの本。経験や実績、運動レベルを知るだけで読まなくても役に立つ本。タイトルと段落を読むだけでも良さそう。
インサイトは消費者のホンネを見つけ出し、結論を導き出すもの。 気持ちが結びつき、共感が生まれる。 消費者はここらのホットボタンを押されると、気持ちを揺り動かされて態度を変える。 人が関心を持っていることや、抱いている気持ちを先に探り、それと製…
90年代初頭に起こった中3男子2人による同級生のいじめ殺人について。 加害者だけではなく、その両親や被害者の両親にまでインタビューを繰り返し、後半には心理学の専門家と山田洋次の対談まで配置している。 酒と片親のコンボはどこでも問題を生むもんだな…
悶絶級の傑作スプラッタ「獣儀式」の作者が90年代前半に書き飛ばしていた短編をまとめた本。強引すぎるオチの作品がいくつかあるが、どれも楽しく読める……獣儀式は映像化すれば100年は語られるカルト映画になるだろうに。
原題は、才能は過大評価されている。モーツァルト、タイガーウッズ、チェス三姉妹などの例をあげながら世界クラスの結果を出す過程を詳らかにする。幼少期からの長期間の鍛錬と最適な指導者がいなければ天才も生まれないのだな、と思わせてくれる。
なんとも哀しい本。昭和のナンセンスギャグの大家ではあるけど、相当早い時期にヒット作が描けなくなっていたとは。晩年は意識が戻らず病院生活だったのも……
自己啓発の元ネタ本。やけにページが短いのは読書が苦手な人たち向けに編んだのだろうか?
20代の作家志望が仕事を首になる話。何回クビになって職場を変えるか数えておけばよかったかな。下品であけすけな作風は読んでいて楽しい。
有名な歴史上人物の句を50人ばかし紹介。死を前にしても物悲しさとユーモアで別れるのは性格の問題か。
戦後の貧しい日本の農村や山村で暮らす子供たちの嘘とホラを大人になった作家たちが語る。娯楽の少なさと楽しさはイコールではない。
お年寄りの例によって同じ話が繰り返されるのはご愛嬌。んで、書いてるうちにスイッチが入ったのか、突如として著者の思い出話がはじまる。しかも長い。結論はタイトルのまま。あとは著者の人生と食欲についての話。
常識的な内容から、最近わかってきた事柄まで睡眠についてたっぷり語られている。冷える食べ物が夕食にいいとは知らなかったが、なるほど確かにそっちの方が入眠しやすい。
タイトルを本気にして読む人はいないだろう。軽口のような文体は読みやすく、浅く狭く気軽に宗教について知りたい人向けの本。
タイトルだけで読む気が失せる本があるとすればこれは最高峰ではなかろうか。半分以上我慢して読んだけど、ラスト数ページまでワープして強制終了。金出して買った本だったらかなりこめかみにきてただろう。かなり前に読んだ阿修羅ガールは普通に面白かった…